月遅れ盆 (旧暦 水無月廿九日)

 いろいろ記事があるけど。
 この記事が、付けられたコメント群を含めて一番、私の考えに近いかな。

https://news.yahoo.co.jp/articles/14098034ba1366ba7b50f287b4593763df743684

 要するに。
 靖国を拝むも嫌うも無視するも人それぞれ。自由なのですよ。
 外野(中韓北)にヤイヤイ言われる筋合いはない。

 ただね。
 戦没者すべてを一括して合祀してしまい、分霊を望む遺族に「合祀したから分霊はできない」で突っぱねる靖国の姿勢がダメすぎるんです。
 どーせ、靖国の神官どもに魂を動かす特殊能力なんて無いのです。単なる手続き上の問題なのですから、遺族の気持ちを尊重して柔軟に対応すればいい。なのに、それをしない。
 この頑なで一方的な強硬姿勢を続ける限り、私は靖国神社を悪質な戦争賛美カルトとしか認識しません。実際、危険だよあそこの思想は。

 何度も言ってることですが。
 安全な場所で無謀な作戦ばかり立てて、最前線の兵士を使い捨ての駒としか考えていなかった将校どもと。
 そんなクソどもの気分だけで、悲惨な死を遂げた人たちと。
 一緒にするのが大きなまちがいです。

 戦場で何度も死にかけた水木しげるさんのご著書を読むと判ることですが。
 戦死と言っても南方の場合、その多くは戦地に着く前のギュウギュウ詰めの輸送船ごと撃沈されてますからね。
 他に多いのは、とにかく病死と餓死。
 後は、少ない人員と乏しい物資にも関わらず無茶な作戦を強いられて失敗、「役立たずに喰わせるメシは無い」と補給を絶たれたうえで「玉砕しろ」と命じられて……というケース。
 しかも、玉砕命令を出した大本営は「彼らは勇敢にも自らの意志で玉砕した」と公表する厚顔無恥さ。ついでに、大本営の連中は、よおく肥えてたらしい。
 そんな地獄を辛くも生き残って友軍の所に辿り着けば「敗残兵」と蔑まれる。

 本当に狂った組織だったと思いますよ大日本帝国
 戦前回帰を目論んでいる連中は地獄に堕ちよ。



 水木しげるさんご自身の体験を元にした作品は、ぜひ読んでほしいですね。
 特に、「戦死者=英霊」とシンプルに思い込んでしまっている人には。

水木しげる伝』(全三巻)講談社漫画文庫
『総員玉砕せよ!』講談社文庫
『敗走記』講談社文庫
水木しげるの戦場』中公文庫
水木しげるラバウル戦記』ちくま文庫

 この中の、どれか一タイトル(漫画家・水木しげるのルーツも読める『水木しげる伝』がオススメです)。
 学者やジャーナリストなどが書く高慢ちきな戦争論大戦記などより、ずっと響きます。たぶん。