十日恵比須、初金比羅、大つち、三隣亡 (旧暦 師走十七日)

 あまりのMS鍛冶万能展開にポカーンだったため、忘れていた考察を追加で。

 女の子に優しくない宇宙服……。
 サイズの問題はね。ハインラインの小説『宇宙の戦士』に名台詞があるのですよ。
「軍服には二種類しかない。大きすぎるか小さすぎるかだ」
 ということで、正規のクルーでないエミリーの体型に合わないのは仕方ないのですが……小さいのを無理に着せるというのは大問題ではないかと思います。宇宙服ってのは気密性重視の代物ですからね。きつい胸元部分をムリクリ合わせるなんて着付けは、生命の危険ですらありますよ。
 どうせ、エミリーは戦闘に参加しないのですから、ダボダボ服でいいのに。

 それにしても、連邦の艦船クルー用宇宙服は、ひどいデザインですね。パイロット・スーツは格好いいのに。
 かつての『機動戦士ガンダム』でのこと。中立国家であるサイド6のノーマルスーツが、連邦やジオンのそれに比べて、まるで前世紀的古臭さを醸し出していました。連邦とジオンの戦争を対岸の火事とばかりに暢気に構えていた平和ボケ国家のため、ノーマルスーツの質が戦闘という過酷シーンを想定していない、ということを示す巧みな演出だったと解釈しています。
 ディーヴァ・クールーの、あのダサい格好に、そういった思惑があるのかどうか。14年間もUEにやられ放題な連邦の質の低さ、ということなのかなぁ。でも、それだとパイロット・スーツもダサくないと、いけないのですが。

 そして。
 地球種。
 ということは、UEは地球外人類?
 アクシズ、ムーンレイス、あるいは木星トカゲのような帰還組か……。
 コロニー移住から数世紀の世界なので、その宇宙開発の中、地球圏外に出たのもいるかも。
 これね。『マクロス』の世界観で考えてみますと。あの大移民計画の中、消息を絶った移民船団もかなり多い(輝、美沙、ミンメイの乗ったメガロード1も、そう)。で数世紀経てば、その行方不明の後継者たちが「地球帰還計画」あるいは「地球奪還計画」を強行することもありえるわけで。
 ああ。ゼントラーディーも、元がプロトカルチャーということで、大きな括りでは地球帰還組とも言えるかも。
 UEも、そんな一団なのかもしれませんね。

 と、真面目に考察するものの。
 本編内容が、あまりにもグダグダなので、虚しいばかりな気が……。