御用納め (旧暦 霜月五日)

 あれだけMSが徒党を組んでたら、白旗なんて嘘だとバレるってーの(カミーユもサラも、一機のみで行っただろーが。エマさんも護衛が付いていたものの、アーガマに接近したのは一機だけでだった)。
 しかも、それに月の若いのが、しっかり引っかかってるし(笑)。
 両陣営とも、天才肌くんがおバカということで(爆)。



 ムーンレィスみたいなのがゾロゾロと出てきましたな。

 指揮官らしい爺ィは、ディアナ・カウンターのアジ大佐に比べて相当に陰険そうで、奴が暗殺されずとも波乱ありそうです。
 会見は月主導。フォトン・バッテリーの事情からすると当然でしょう。
 法皇様の立ち位置も、予想どおりだったと言っていいのでしょうか。月側も法皇様に敬語を使ってますが、あれは地球側に「法皇の威光」を示すためのポーズだと思われます。実際は、月の命に従ってキャピタル・タワーを守る役目なのでしょうね。それがスコード教
 で、月の連中は、自分たちが主であり地球が従だという考えが態度に滲み出てます。しかし、地球側とて、月の住人が別に「異星人」ではなく同じ人類だと知っていますから(『∀』では、地球人がムーンレィスを気味悪く思うシーンもあった)、そこまでバケモノ扱いするわけでも萎縮するわけでもなく(「実戦経験のない素人」と斬って捨てたマスク先輩の言動が判りやすい)。

 会見の場で大統領のバカ息子が言ったことは、図星のようで。
 月の連中の最終目的は地球への入植。それが「レコンギスタ」と。
 つまり、月の連中が快適な地球を手に入れるため、地球での技術制限を設けていた。それが「薔薇の設計図」という禁則指定事項。その代償として地球に供給しているのがフォトン・バッテリー。そうやって「地球人」に、宇宙世紀で壊れきった地球の環境を回復させていた。で、言わば“収穫”時期に至ったので、めぼしい土地は明け渡せと。そんな流れになるのかな。
 地球の環境回復と言えば、『V』でクロノクルが「地球の不法居住者」って台詞を口にしていましたし、何度か人類を宙に上げて地球の回復を促す試みは行われていたようですね(シャアがアクシズを地球に落とそうとした真意もホロコーストよりは、むしろこっち。ただし、それでも宙に上がろうとしない石頭どもを撲滅できるという、ついで目的はあったと思われ)。

 あれこれが『∀』と似ているようで違っており。また、法皇様がディアナ様の立場と逆になっていて面白いです。
 宇宙世紀では「スペースノイドアースノイド」だった人種差別意識も、Gレコでは逆になっており、この図式は『∀』の正暦にまで引き継がれている……黒歴史が閉じるまで、この先さらに数百年あるかもしれないので、何とも言えませんが。



 同じ言葉を発し同じ動きしかしないザンクトポルトの職員連中がNPCに見えて仕方ない(苦笑)。マジで接客ロボットなんじゃないかとすら思いました。
 まあ、宇宙世紀のコロニー公社連中も、戦争など自分たちには関係ないって呑気な姿勢でしたしね。G3が使われたときですら、自分たちは居住区にいないからって平然としてたんじゃないかな。