「モビルスーツ鍛冶」という造語から、嫌な予感はしてましたが。
現実の車や銃器の例からも明らかなように、競技用カスタマイズと実用・戦闘用のそれとでは、思想・方向性・技術内容が違うという事実を無視していますね。
宇宙空間での生身のMS乗り換えも(これ、きっと脚本家様は「どうだ!」とばかりにドヤ顔で納品したんだろうなぁ)。
『2001年宇宙の旅』みたく切羽詰まった状況下で、しかもギリギリでクリア、という風にやってくれないと、「なんであそこでわざわざ?」という、演出に対する疑問ばかりが。
グルーデックのカミングアウトに対するクルーたちの姿勢も、あっさりしすぎでしょう。
つか。
第一話の緊急事態はともかく。
それ以降、子供がMSに乗って戦争することを、危険に身をさらすことを咎める大人が一人もいないのは何なんでしょう? エミリーに「命をかけろ」と説いたMS鍛冶のおかみさんも含めてね。
すげー世界だわ。
憶えてますかね。
『機動戦士ガンダム』第一話で、テム・レイ(アムロのお父上)が、若者が戦場に赴くことや、子供がゲリラ戦に参加することに極めて批判的だったのを。
いえ。
子供でも大人同様にリスクを負うべき世界というなら、それはそれでアリなんですよ。
ただね。それをやるならやるで、世界観のきちんとした説明が不可欠(例えば異世界モノでは、それが大前提ですよね)。
MS鍛冶が非合法であるのに、あんなコロニーの近所で堂々と営業とか。
ウルフが同行させたとは言え、闇商売してる所に部外者が軽々しく立ち入れることとか。
とにかく、ツッコミ処が満載すぎて。
まったくもって、子供騙しの酷い話でした。
言うと怒られるかもしれませんが、『ウルトラマンタロウ』を思い出しましたよ。
新フォームならぬ新武装の早速の弱体化については、平成ライダーによくあることなので、スポンサーが同じバンダイなら、さもありなんです。
とは言うものの、あの扱いでは、さすがにタイタスが不憫すぎますねぇ(苦笑)。
そろそろ、本当に飽きてきました。
(第二世代になるタイミングで脚本家を替えたほうがいいんでね?)