不成就日 (旧暦 皐月廿八日)

 前回、散華した牛島パパ。
 自分にはもう残り時間が無いと、思いきった手段に出る様子のカリちゃんパパ。
 そしてベイルとの因縁を終わらせなくてはならない五十嵐パパさん。

 父親の見せ場が続きます。
 ジェンダーがどうのこうのと野暮を言う輩もいるでしょうが、やはり家族を描くなら大黒柱としての父親を脇役にはできません。

 カゲロウを失って大二が変になった。
 なら、ベイルが消えたら、パパさんも?
 という心配は当然のこと。
 となれば、解決策は「元の鞘に収める」しかない……んでしょうねぇ。
 あとはツンツンのベイルをどうデレさせるか、だけなんでしょ。

 ヒロミっちの「俺なりに今できる闘いかた」ってのは、量産型デモンズ軍団の指揮を執ること。これは水を得た魚ですね。
 その量産型が、なかなか強い。中ボスだと確実に倒せるようで。まあ大ボス赤石の前には雑魚同然ですが……。

 そんな大ボスを圧倒するとは、リバイスも強くなったものです。
 そろそろギフ本人が現場に出てきますかね?

 一輝の記憶障害がパパさんママさんに知られた。
 これ以上の闘いを止めたい気配のパパさんに「家族みんなが笑って暮らせる日まで闘う……例え俺がどうなっても」と言う一輝。
 この言葉が持つ矛盾を、カリちゃんが、これまた「誰一人家族を失うわけにはいかない」と悲壮な決意のパパさんにズバリ言いましたね。
「その中には、ご自分も含まれているのですか?」
 自己犠牲は美しいと誤解されがちですが、一輝が犠牲になってもパパさんが犠牲になっても、五十嵐家の誰も笑えなくなります。みんなを助けて自分も助からないと「みんなが笑える」世界は取り戻せない。
 伊達さんの台詞を思い出すなあ。「医者は、まず自分が生き残らないと患者を助けられない」

 相変わらずのお邪魔虫・大二を止めるのは、花。
 天使と女王蜂の空中戦!
「あんた馬鹿?」は、いいわー。野郎が何言うよりも、女子のこの言葉が一番効きそうで♪



 残り二ヶ月くらいかな?