(旧暦 如月廿日)

 地元の人の民間薬は、よく効くものです。
 そのうえ、族長ゾンの妹君お手製の薬を妹君自らの口移しで飲ませてもらえるなんて名誉な事です。
 ほら、マルシルも遠慮しないで。

 妹君は良い女ですね。まちがいない。
 オーク故に多少、気性の激しいところはありますが。
 腐った根性の臆病者と軽蔑しつつもチルチャックの話に耳を貸し、その真意を理解してチルを認めるあたり、なかなかの人物ですよ。
 焦って無茶しようとするライオスを説得するチルに助け船まで出してくれるし。ホント、あんた良い女だよ。
 連れているワーグたちも、よく躾けられているらしく、魔犬ってほどではなく普通の大型犬って表情してます。欠伸してたし♪

 聞く耳ゼロなのが、狂乱の魔術師こと画伯。
 死霊のかたがたの真意も理解せず、自分の世界に浸りきってる。ここ、原作でも死霊さんたちの「ダメだこりゃ」感が凄い出てた。

 画伯が生成したワイバーンの群れを次々と解除するマルシルは、ゾーンに入ってましたね。
 一瞬でも理屈で考えたら破綻するコンボでした。よくさばいたわあれを。さすが才女。

 チルが妹君の案内のもと、“昨夜”泊まった部屋で荷物回収したときの、あの淋しさ虚しさ。
 みんなでドラゴン料理を食べたのは“昨夜”のことなのに、ずっと遠い昔のようで……。

 ドラゴンの死体が消えたのは、そういうこと。
 その前、画伯はファリンのことを「竜」と呼んだ。つまり、そういうこと。
 だからなー。前もって、ナマリの迷宮心得をやるべきだったんだよアニメでも。割愛すべきじゃなかったんだよ。

 次は、どの話だっけか。
 そろそろあれか。全滅担当PTか?