(旧暦 霜月十八日)

 年末の慌ただしい風景で感じたこと。

 よくネットの記事とかにもなってる。
 電車の中で赤子が泣き出して、嫌みなオジンが「うるさい」とか「黙らせろ」とか「降りろ」とか言って、周囲から老害認定されるヤツ。
 あれでよく言われる「赤ちゃんは泣くのが仕事」にも一理あるのですが。

 よーく考えてみますれば。
 そもそも混雑した車内というのが、赤子にとってどれほど劣悪環境であることか。
 いくらベビーカーに乗っているとは言え……否、むしろ低位置のベビーカーであれば尚更のこと、蒸し暑い息苦しい怖い、というあれこれが赤子の心を襲うのでは?
 という最も大切な点を無視している。
 と感ずるのですよ。
 車内で赤子が泣き出す事例の何割かは、赤ちゃんが「苦しい」とSOSを出しているのではないでしょうか?
 どうしても行かなければならない場所(例えば小児科とかね)でない限り、電車やバスに赤子同伴というのが、周囲に対してではなく、赤ちゃん本人にとってNGなんじゃないですかね。
 そう思います。

 かつての愛知万博のクソ暑い所でもよく見かけた光景ですが。
 繁華街や観光地でベビーカーに乗ってグッタリしている乳児を見るたびに、親は馬鹿か、と不愉快になるのですよ。映画館に赤子抱っこして入るキ印もいますし。
 まず、子育て中は、あれこれと親は我慢すべき。
 どうしても遊びに行きたいなら、子供さんは実家やプロに預けるべき。
 人混みの中に耐久力の無い乳児を連れ回すのは親のエゴと言うより愚行であり虐待ですらある。

 そんなことを考える年の瀬でございました。