一粒万倍日 (旧暦 霜月七日、山神祭)

 
 『ダンジョン飯』13、14
  九井諒子/ハルタコミックス


 めでたく完結。

 にしても、最終の二巻を同時発売とは大胆なことを。
 あえて読者を待たせるのは、本当にバクチでしょ。
 ま、それだけ自信があったってことですね。よく訓練されたお客の一人としては口惜しい(爆)。

 あれこれストーリについて語りたい気持ちもありますが。
 ま、やめときます。
 とにかく面白かった。
 巻末恒例の「よもやま話」も最終巻だけ格別で♪

 あらためて感じました。
 作者さんは優れた理系脳をお持ちで。
 そのうえ、優れた文系脳もお持ちで。
 つまりは文武両道ならぬ文理両道でいらっしゃるわけです。
 羨ましい。

 第1巻の頃は、フツーに魔物料理で笑わせるギャグだと思ってました。
 それが、どんどんシリアスになっていき。
 最後はド定番の大団円。

 振り返れば、物語の軸は最初っから一本しっかり決まってたんですよね。少しもブレてない。
 ドラゴンに喰われた妹を兄が仲間とともに助けるまでを描いた物語。
 ということ。
 その過程で多くの人々との絆が生まれる。
 というのも定番で王道。

 九年半ほどの連載期間で、絵柄がまったく変わっていない。
 というのも凄すぎます。
 この人の描くキャラの顔って丁寧で好きなんですよね。エルフたちも髪やら何やらのパーツで誤魔化すのではなく、ちゃんと描き分けされていて。

 年明けてすぐにアニメが連続2クールだそうですし(ありがたいことに、こちらの地域でも放送される♪)。
 1月2月と続けて関連本が出るそうですし。
 まだまだ終わらないダンジョン飯、ああダンジョン飯