下弦 (旧暦 文月廿三日)

 地域興しトラブルについて。

 返す刀でもありませんが。
 地方へ移住する側にも、自ら気をつけるべき点があると思います。

 例えば。
 どこぞの町や村に引っ越してきた新参者が、
「寺の梵鐘がうるさい。鳴らすな」
 とか
「幼稚園の声がやかましい。移転か閉鎖しろ」
 とか
「騒がしくて迷惑だから祭りを廃止しろ」
 などと抗議するのは、お門違い筋違いです。
 後から来たほうが我慢しろよな。

 村の古いしきたりも、無茶なものでない限りは尊重したほうがいいと思います。
 このあたりは、例の『ひぐらしのなく頃に』の圭一の両親である前原夫妻の雛見沢に対する姿勢を、バッドエンドとグッドエンドの両方を比べると判りやすいですね。
 例えば、前原家の新居を指して村人の「前原御殿」という言いかたが皮肉と揶揄だと、当の前原家が気づいているかどうか。
 例えば、綿流しの祭事に参加するかどうか。
 ま、村長さんに挨拶したとき「他に村の顔役さんはおられますか?」と聞かなかったのは、前原夫妻のうっかりだと思いますけどね(苦笑)。





 例の変態爺ぃの事務所絡みで。
 NHKが「当時の認識が薄く」と言い訳三昧してますね。

 論外なコメントです。

「事務所に忖度して事実に目と耳を塞いだ」
 と、ちゃんと言わないと。
 そのうえで、当時の担当職員どもを解雇する、くらいしないと放送局としての贖罪には程遠いですよ。

 これに関しては各民放も同様で。
 どこも「真相に気づけなかったことが結果として犯罪の助長に」と言い訳ばかり。
 違うだろ。
 気づいてて知らんぷりしたんだろ。

 東山氏もさ。新社長になって近々引退する自分のことを「夢を諦めた」とか、まるで被害者ヅラ。
 同情すべき部分もあろうけど、井ノ原氏の「口にできない空気があった」という弁解も、やっぱり見苦しい。

 どう考えても、事務所は被害者たちに償った後に完全解体しかないと思います。
 元社長の個人分も含めて膨大な資産があるでしょうから、それを精算して救済・賠償に充てればいいでしょう。
 そのうえで、それぞれ独立した小さな事務所に分かれるのが賢明。互いに株を持ち合うとか人材交流とか一切無しで、完全な商売敵同士になるべき。

 せめて各放送局は、自らの未必の故意を償う意味でも、あの事務所との取り引きを全廃して。
 そして、犯罪(見て見ぬ振りを含む)に関わらなかったタレントさんたちを、移籍やフリーになった人のみ起用する、という方向が健全じゃないかな。

 タッキーが既に外部の人というのは結果的に、沈む船から早々に脱出したとも言えますし。
 そして岸くんは、いいタイミングで退所だよなあ。

 何より。
 この事実を世間が忘れないよう。
 犯人を永遠に「吐き気のする変態」「日本の恥」と記録することも大切です。
 故人の名誉とか関係ない。
 そも情報が晒されてみれば、あの爺ぃに名誉とかカケラもなかったわけですし。