(旧暦 文月廿一日)

クローズアップ現代』でやってた、地方移住のトラブル。

 やっぱりなあ。という印象です。
 思ったとおり、戦犯は老害でしたね。

 一つめの例。
 歓迎していた地元の年長者(たぶん顔役クラス)が熱心に勧めた作物栽培を移住者が断った途端の冷たい態度。
 そのことで気を病んだ移住者がSNSに挙げると「誹謗中傷」となじる。
 移住者はアウェーなのですから、ニコニコしてた地元民がいきなり冷淡になったら、そりゃあストレスですし怖いですし、居心地最悪になりますよ。
 年長者なのに、そんなことも考慮できないばかりか、自分が被害者だと言わんばかりの態度。
 そもそも、推しの作物を強要するなら、移住が決まる前に言えよな。引っ越してきてから押し付けるなど反則もいいところだよ。

 二つめの例。
 市が、誘致した移住者に施設内のカフェ運営を一任。
 それが気に入らない施設の運営者が、せっかく繁盛しているカフェを施設から追い出す。
 追い出した張本人は「移住者に思うところは無いが、とにかく一方的に決めた市が悪い」の一点張り。
 たとえ、市が悪いとしても。
 思うところがないのなら、移住してくれた若者に気遣いとかできないのか? フォローもせず追い出すだけなんて、意固地でしかない。

 両方とも共通するのは、発言力のある年長が自分勝手に卓袱台返しした、ということ。
 アウェーの若者に何ら手加減することなく、とにもかくにも自分の主張だけを横車を押してでも通す。
 しかも、自分は被害者だとまで抜かす厚顔無恥さ。

 あれ観て、あらためて判りました。
 移住による地域興しを目指すなら、まずは地元の老害撲滅が大前提でしょう。
 老害は、どれだけ理論立てて説得しようとも、自分の責任など認めません。理詰めで追い詰められて言い訳に窮すると「うるさいっ」と勝手に話を打ち切って逃げます。
 ましてや、過疎化する地方なんて、どこもムラ社会です。そんなムラ社会老害なんて最悪です。
 なので、老害退治無しに移住の誘致など成功しません。断言できます。

 ま、ムラの老害連中は自分の言いなりになる“手下”が欲しいだけなんだろけうけどね。
 そんな姿勢でムラの活性化なんて目論む時点で笑止。

 事故物件のリストみたく、老害生息地をマッピングできないかな。
 それを参考にして移住先候補を絞ったら、トラブルも避けられると思います。

 まあ、老害マップは冗談ですが、トラブル発生のマッピングは必須でしょう。
 これは本来、自治体の責任で情報公開すべきですが、どうせ隠すからなあ。
 情報通さんが作ったらいいと思うよ。それこそ事故物件の「大島てる」みたく。

 いっそのこと、ムラが全滅してから移住したらいいとすら思うよ、ホント。