前回、脱落させられたとは言え。
OPで主人公がモザイク扱いというのは斬新。
どうやら私たちは大きな勘違いをしていたようです。
いや、「『ギーツ』はライダーたちが競うゲーム」という番宣に、まんまとミスリードされた、というべきかな。
『ギーツ』で言う「ゲーム」を、ライダーたちがデザ神すなわち一等賞を目指して争うDGP、言ってみれば MMO-RPG だと思っていましたが。
実は違う。
『ギーツ』における「ゲーム」とは、ライダーたちを駆使する勢力と、ジャマトを操る勢力との間で行われる戦争ゲームだった。最終的に相手を殲滅したほうが勝ち。だから、ジャマトのラスボスを倒すと破壊された世界が再構築されるし、ライダーが全滅するとそのエリアが消失する。つまり陣取り合戦。
DGPは、ライダー側の連中がライダーつまりは戦力を募るため設けた“餌”に過ぎない。英寿がギロリに言い放った「俺たちはゲームマスターの駒じゃない」というのが、まさに本質を突いていました。
ギロリと園芸担当のアルキメデルとが通話するあのクラシカルな電話機は、謂わばホットラインでしょう。敵国同士が対話するためのね。
という解釈が、真相に近いのかな。
記憶を失った英寿は、それでも世界スターのまま、ギロリたちと家族のまま。
なるほど、過去の願いは継続して有効と。ふむふむ。
グラビア撮影の現場をジャマトが襲ったときの英寿の言動が印象的でした。
生身でジャマトを牽制しての、スタッフたちに「大丈夫ですか!? 逃げてください!」って、普通にヒーローしてました。ここ、ギーツの英寿なら「早く逃げろ」とタメで言いますからね。
つまり、あの好青年こそが英寿の素顔かもしれません。いつもの俺様しぐさは、DGP運営と化かし合いするための仮面なんでしょう。
まさかの道長敗北退場。無策の力押しでどうなるものでもないのに……無茶しやがって。
こうなると、景和がデザ神にならない限り道長が終わる、いや、ジャマト側になっちまう。
で。
そうじゃないかとは思ってましたが、さすが英寿。
途中敗退するケースも想定して予め仕込みしていたとは、恐れ入谷の鬼子母神。
似た方法を『龍騎』で真司もやってたな。つまり真司は意外と頭が良い?
そして、ここに来て効果が出る最初の願い。まるで「トラップカード発動!」ですな♪(千年パズルの模型、八千円だと。高いよな~)
あくまでも中立であることにこだわるツムリのおかげでもあります。「やってくれたな」のギロリの苦虫顔がザマァで。
それだけでなく、何度も「黙れ」と怒鳴るあたり、ギロリにいよいよ余裕がなくなってきました。
でもって。
ゲームマスターの承認がなければ、
ゲームクリアにはならない。
ラスボス倒しても承認しないとか。
急ごしらえの最終ステージで、タイクーンとナーゴにギーツを倒させようとか。
前回に紹介されたルール完全無視で、とにかくなりふり構わず、ギーツを排除したいギロリ。
片や、ギーツを大絶賛する、お偉いさんらしき人、ニラム。
すでに興味は、ギロリの最期がどうなるか、なのです。ひょっとして、某「暗黒武術会」の豚尻みたくならんか?