「四十歳までの記憶が無い」という経歴のせいで、お好み焼きが全然頭に入ってこなかった。
壮絶な過去ですねぇ。
映画や小説などなど創作物では定番の“記憶喪失”ですが。
嘘臭いと以前からずっと思ってました。
自分の名前も住所も家族も友人も思い出せない。
でも、電話の使いかた切符の買いかた道交法などなど基本的な生活知識・社会ルールは知ってるし、日本語も扱えるし、日本を始めとした国名は理解できる。
記憶の欠損であれば、そのあたりが、例えば認知症のように無茶苦茶になっていてもおかしくない。
でも、そうはならない。
創作側にとって都合が良すぎるんですよね。
それがまさか。
本当にそうだとは、びっくりです。
気づいたら、ここにいた。自分が誰か判らない。
警察に保護されて、知人が見つけてくれて、ご家族とも再会できたけど、彼らのことを思い出せない。気づいた以前の記憶は一切戻らない。
にも関わらず、スマホは使えるし、TVに出てる著名人は知ってるし、特にマツコさんのことは好きだった。
まさに「事実は小説よりも奇なり」ですね。
『ドラえもん』で記憶喪失のことを「記憶が消えたわけではなく、記憶をしまっている引き出しが開かなくなっただけのこと」と言ってました。
この説を元に推測すると、頭脳に記憶された個人情報と一般常識は収納フォルダが分かれている、ということになりますね。
実に実に興味深いです。
いやホント。
お好み焼きが頭に入らなかったー。
広島焼き、食べたいな。