博多どんたく (旧暦 弥生十四日)

 
 『魔実子さんが許さない』
  高橋葉介/怪と幽コミックス


 デビルマン不動明が、デビルマンレディー・不動ジュンに。
 犬神明が、JKの犬神メイに。

 などと、ちょくちょく作者本人によるキャラの女体化が出てきますが。

 そうですか。
 高橋葉介さんの秘蔵っ子・魔実也くんも、ついに女体化しましたか。

 ちなみに。
 作者さんによると、夢幻魔実也は三人おられる、とのこと。
 マンガ少年版、徳間版、怪奇編(+外伝篇)の三人それぞれが別人なのだそうで。
 ただ、読者の末席としては、その後に発表された幻想篇を始めとする早川版が四人目だと思うのです。
 この早川版の夢幻魔実也は性格や外見こそ怪奇編のスケコマシ大学生に近いですが、その立ち位置が“先輩”三人とは、まったく違う。
 なので四人目だと考えます。

 で、魔実子さん。
 この人は、早川版魔実也の女体化でしょうね。あれこれと似ているのです。お話の展開すらもね。
 詳しくはネタバレになるので語りませんが。

 あ、もう一つ。
 実は夢幻魔実也には零人目もいると、個人的には解釈しています。
 読み切り短編『仮面少年』の主人公。
 彼が一連の夢幻魔実也の原型であることは明らかなので零人目だと思うのです。

 これほどに立ち位置や設定を変えてでも、長く登場し続ける。そーとーのお気に入りキャラなんでしょうね、高橋さんの。
 ますむらひろしさんで言うところのヒデヨシかな(笑)。