妖之佑が何故、意固地なほどにケータイに手を出さないのか判った気がします。
妖之佑は下戸なんですよね。
だから自ら呑み屋に行くことがない。
学生の頃、友人に誘われて行ったことがありまして。メニューで確認して注文したにも関わらず、支払いが想定の倍くらいいってたわけです。でも友人は平然としている。慣れている人には何でもないことでしょうけど、下戸にとっては理解不能な現象でした。
今なら判りますよ。お通し、テーブル・チャージ、サービス料、おしぼり代などなど、あれこれが付いたわけでしょう。
ですが、純正の下戸には理解できない世界だったんですよ。なので、それ以降、誘いに応ずることはなかったですし、もちろん一人で行くなどありえません。
一人でも平気で入れる店はファミレスや回転寿司です。誤解のしようがない単純明快明朗会計ですからね。
もうお判りでしょう。
ケータイの料金体系は、妖之佑にとって呑み屋の会計なんですよ。だから怖い近寄りがたい使わない。
もしも、料金システムが簡単なおかつお値打ちになれば、妖之佑もケータイを持つかもしれません。
ですが、値下げを謳いながら、複雑怪奇なシステムを構成してユーザーに目くらましかけるだけなら、やっぱり使いません。
大手三社がガチの競争すればいいんですけどねぇ……その気全然なさげですし。