不成就日 (旧暦 長月廿五日)

 以前に、出雲大社が「お賽銭の額に決まりはない」と公言、巷に流布する妙ちくりんな「この金額にすべき」「あの金額は失礼」なる説に困っていた人々を助けてくださいました。
 そして今回は、お坊さんが助けてくださる。ありがたいことです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/54a219090e87d3317a55b5dbcc322a3d81bfcad3

 文中の「マナー講師こと失礼クリエイター」という表現が光ってますね。
 本当に、そう思います。連中って、ただただ真実に逆らった自分勝手な珍説を編み出してはメシのタネにしているだけですからね。なんにでも見境なく「不吉だ」とイチャモンつけては“改善策”を提示する風水師、占い師と良い勝負。相手にしたら損するだけ。
 いそいそとマナー教室に通っている、そこのあなた。お金は大切に遣いましょうよ。

 一般常識については、どこにでもある新社会人向けの薄いビジネス・マナー読本で充分なんじゃないかな。ほら、大卒相手に勧誘してくる保険屋さんとかが配ったりするアレ。
 お金出してマナー本買うのはサー、エレベータの立ち位置とか、会議での立ち位置とか、宴会でお酌するときの徳利の向きとか、どんどん意味不明で魑魅魍魎化してくるので、ある程度、立場が上にいってからでもいいと思う。慌てて買うと変な著者に当たっちまうし。
 ぶっちゃけ、その手の細かくて下らないビジネス・マナーは、むしろ仕事の効率を害しているとしか思えないけどね。マナーに使う思考を実際の仕事に回すべきだよ。PCで例えるなら、タスクに変なアプリ群を常駐させたままな CPU やメモリの無駄遣いとおんなじ。余計なアプリなんかすべて終了しちまうほうが肝心の作業効率が上がるのは自明の理ですよ。