十方暮入 (旧暦 弥生十九日)

 我々庶民は日々を送るのに必死ですが。
 各組織のリーダーたる者、コロナの後を考えているべきだと思います。でないと頼れない、ついていけない。

 でまあ。
 あれこれの自粛要請を受けて、大企業も中小も、出来る範囲で工夫・対応しておられると思うんですよね。ブラック職場を除いては。
 事態が沈静化した暁には、その経験を生かして真の「働きかた改革」をしていただきたいと思うのです。

 一番、興味があるのは、やはりテレワークでしょう。
 IT系の新興企業では、とっくに取り入れているものですが、従来の会社は、なかなか着手し辛かったでしょう。なら、これをきっかけに本格導入に動いてはいかがかと。言われて仕方なくの消極的ではなく、積極的導入を。
 自分の経験からも「通勤」というのは無意味な消費だと思います。何も生産しないのにHPとMPをゴリゴリ削ってくれます。お金もかかりますし、時間も無駄ですし。
 もちろん通勤すべてが悪だとは思っていません。下戸な妖之佑は「帰りにちょいと一杯」に興味などありませんが、帰路で本屋とかCD店とかリサイクル店とか古道具屋とかとかとかに立ち寄るのが、ほぼ唯一の楽しみ。帰宅途中にこれが出来ないとなると休日にしか行けない。通勤しているからこそ平日にあちこち行ける。これは確かに通勤の持つメリットです。
 ただ、そんなメリットをさっ引いても、通勤に要する時間と労力は無駄だと思うのです。特に出勤。満員電車や交通渋滞などで体力・精神力を浪費するなんて愚の骨頂としか思えない。仕事前からヘトヘトんなって、どうするんですか?
 コロナ禍を「災い転じて福となす」と、テレワークできるところは、これを常態化すべきです。可能な企業がテレワークあたりまえになれば、通勤の混雑緩和にもなるでしょうし。そうなれば、通勤組も少しは楽になるはず。会社側だって交通費を出さなくてすみますし。

 あー、別にテレワークだけじゃないですよ解決策は。
 要は通勤の無駄をなくせばいいだけのこと。
 なら例えば会社近くに社員寮や社宅を完備するというのも方策の一つ。
 もちろん「快適な生活環境」であるのは必須ですし、通勤時間がかからないことに目を付けて労働者を二十四時間仕事に縛ろうなんて考えてはいけません。そこは経営者側の力量・資質が試されているものと心得よ。
 個人的な印象ですがね。ブラック企業の経営者やブラック上司ってのは皆、幼稚なんですよ。創意工夫する力もなく我欲にしか興味のない未成熟児なんですよ。そーゆーのが経営権やら持つから面倒なことになってる。

 返す刀でもないですが。
 労働者側も頭使わないといけません。
 どこぞの記事で読みました。自粛要請を受けて会社がテレワークを導入、自宅で働くからと子供を保育所に連れてきた親がいたそうで。曰く「仕事に邪魔だから預かってほしい」と。
 阿呆はこれだから困る。自粛要請の意味を考えろ。今、保育所・託児所が大変だと判れ。
 もしも幸いにテレワークが常態化したら、労働者それぞれで、そのメリットを最大限に生かす努力をすべきです。「自宅勤務だと子供が邪魔」だなんて、自分の阿呆をさらけ出してるだけですよ。躾と工夫の問題でしょ。昭和の主婦は、おんぶ紐やねんねこで子供をおんぶしたまま家事全般をこなしたものです(『サザエさん』や『こち亀』などなど参照♪)。

 厳しい状況が続きそうです。
 事前事後を含めて日本人のあれこれが問われている気がします注視されている気がします。
 すでに、アベノマスクで世界中に赤っ恥晒しちまいましたが。
 日本人一人ひとりは安部政権ほど馬鹿じゃない。というところを全世界に見せてやらないことには、たまったもんじゃないですよ。今後に響きます。