(旧暦 長月廿六日)

 BPO放送倫理・番組向上機構

 この名前から、放送局・番組制作者に対する中立した物言い役、という解釈をしておりました。
 公式サイトの解説を見ても、「放送倫理検証委員会」「放送人権委員会」「青少年委員会」の三つの組織で構成されているとあり、放送局の暴走を止める役目を担っているという印象です。要は、行き過ぎた番組のせいで一般市民が傷つく事態を防止しよう改善しよう、ということでしょうね。

 そのBPOが政権与党を公式に批判した。

 大きな出来事だと思いますよ、これ。
 BPO公式サイトの説明に「放送における言論・表現の自由を確保しつつ」という一節があるので、安倍政権の行為がこれに抵触した、ということでしょう。
 それでも、言葉にしての政権批判とは思いきったものです。
 それほどまでに安倍政権の態度には危機感を感じざるを得ない。まともな思考回路の人なら誰でもそう思います。

 無論、幼稚な安倍政権は反発するでしょう。
 て言うか、早速に総務相が反論したそうで。また、与党内に「BPO解体論」まで出ているらしく。
 今後、安倍政権は表に裏に露骨な圧力をBPOにかけることでしょう。BPOを叩き潰しにくるかもしれません。息のかかった連中へと、委員の総入れ替えぐらいは本当に、やるでしょう。
 なにせ安倍政権は加齢臭のする幼児集団ですから。

 バカ殿様を利口な家老が上手く御する。
 ワガママ指揮官をベテラン参謀が正しく誘導する。
 それでこそ組織は機能するし存続もできるのです。
 まっとうな家老や参謀のいない「おともだち内閣」では、それを望むべくもありません。
 迷惑するのは我々非力な一般市民なのですがねぇ……。