(旧暦 皐月十二日)

「地上波初放送」という大袈裟なキャッチコピーに対して、ネットでは大荒れしましたね、『アベンジャーズ』。
 そりゃそうです。
 本編が 143分もあるところを民放の二時間枠に押し込むんですから、しかも延長なしで。つまり実質 90分にするという大胆カット。
 私のように劇場で観ていない人だと、そこまで違和感を感じないかもですが。それにしても、無理があるなぁ。
 ったく、日テレ自身が関わったジブリ作品だと時間延長するクセに……。

 今夜は今夜で、フジ系列にて『アイアンマン』が流れるのですが。こっちの本編は 125分。放送枠は多少の延長があるとは言え、やはり、かなりのカットは避けられませんね。
 個人的には、映画一本は 90〜100分が最適だと思っているのです。その間をじっと座り続けなければならない、という面から見てもね。が、大作となると、どうしても二時間越えになりがち。シネコンの良質なシートですら、きついと思う。まして庶民のテレビ桟敷ではねぇ……。
 どっちの意味からも、今は地上波で映画を流すことの限界を越えているんじゃないでしょうか(逆に言えば、「ならBSでもCSでも有料契約しろや、BD買えや、ホーム・シアター作れや」ってことなんでしょうけどねぇ)。「大作」というものについて、あれこれと考えさせられました。



 余談。
 トニーがスターク・タワーに帰還してアイアンマンのスーツを解いていくシーンは、カリオストロ伯爵がオートジャイロから降り立ったシーンのパクりだと、絶対に思うぞ♪