上弦 (旧暦 霜月八日、鞴祭、御火焚き)

 バイクへの課税が一年先送り。

 とは言え、一年半後の消費増税と同じく、「絶対に増税する」という確約のようなものですから、これで消費者が納得するはずもありません。政治家の常套手段である、まやかしに過ぎませんね。

 そもそもバイクに課税する暇があるなら、高級車を増税するべきでしょう。

 思えば、かつては5ナンバーの小型車に比べて、3ナンバーの中型車に課せられる税金は、かなり高額でした。それが、いつだったか、大幅に減税されたんですよね。それで、各メーカーが一斉に3ナンバー車を増やした。
 もういっぺん3ナンバーを増税すれば、いいだけのことです。どーせ、乗ってるのは金持ちなのですから(差が縮まったとは言え、庶民なら、その差も重視して車を選ぶ)。
 わざわざバイクや軽を増税せずとも税収は上がるでしょう。

 なぜ、やらないか?
 と言えば、金持ち優遇政策だからなのは、火を見るより明らか。庶民の大多数が見抜いてますよ。

 金持ちに課税せず、庶民の足である軽やバイクから搾取する。政治家にとって、選挙さえ終われば、庶民など奴隷でしかないのですよ。まして、投票に行かない浮動層など、奴隷の価値すらないのです。
 バイクというのは、政治家の単純思考では、若者専用のアイテムとなっているに違いありません。だからこそ、バイクに平気で課税できるわけです。若者の機嫌を損ねたところで、票の損得に関係ありませんからね。

 バイクや軽に増税を課さず。
 むしろ、もっともっと優遇することで普及率をどんどん上げるほうが、石油の消費も下がり、二酸化炭素排出量の削減にもつながり、国際社会にアピールすらできるはずなのですが。
 政治家には、そういった広い視野が欠けているようで困ります。

 まあ、そういう阿呆な政治家を選んだ有権者こそが、何よりも大馬鹿野郎ということになるわけですが……。



 水素を動力源にするのも、いいが。
「軽自動車」という法的概念を、日本は海外に輸出すべきだと思う。
 環境問題にからむエコが叫ばれる今だからこそ、本当にそう思う。