(旧暦 卯月二日)

『俺のダンディズム』

 テレ東も意味不明な番組を出してきたものです。

 万年筆の回を観たのですが。
 内容的には、たいしたこともなく上っ面をなぞっただけ。アイテムに関する情報は『美の壺』(特に谷啓さん版)の足下にも遠く及ばない。おまけに女店主が胡散臭すぎて、彼女のお薦め品だけは選びたくなくなります(大笑)。
 所持するアイテムで本人のダンディズムが確立される、なんて軽薄短小もいいところですよ。陸サーファーそのものの滑稽さですからね。
 まして、「持っている物で、その人物を評価できる」なんてうそぶく輩(現実に存在するから始末が悪い)は、それこそ信用できません。身に着けている物の状態で人物判断するシャーロック・ホームズ方式なら、いざ知らず。ただブランド物を持っているか否かだけで相手を評価なんて不可能ですからね。
 もちろん、あくまでも演出であって、番組の本意ではないでしょうが……とにかく私の肌には合わないです。
 要するにドラマとしては三流。情報番組としても二流以下。ぶっちゃけ、もう二度と観る気ありません。



 しかしながら。
 触発は、されましたね(笑)。
 しばらく下火になっていた万年筆熱が再発しましたよ(爆)。

 三大舶来品がモンブランペリカン、パーカー。
 三大国産品がパイロット、セーラー、プラチナ。

 これに異論はありません。私も欲しいですし(番組みたく他人に見せびらかす目的ではなく、所有欲です、もちろんのこと。つか、大型の万年筆は出歩いたりせず自宅の机にデンっと構えてるものでしょ?)。

 ただ。
 一本だけならともかく。
 もしも二本目を買ったら、きっと加速がかかってしまうでしょうね。(;^_^A

 私の手持ち品は長文書きに目的を限定する意味で、経済的理由とも相まって某国産品しか選択肢がなかったのですが(このPC原稿全盛の時代に、まだ手書き原稿での応募を考えている大馬鹿野郎なのだよ♪)。
 それ以外の目的での品も欲しいですよ、そりゃー。

 にしても、舶来の銘品一本で、管球式アンプのキットが一式買えますね。
 まして五本なら、国産バイク一台買えますね。
 舶来万年筆が高いのか、管球式アンプや国産バイクが安いのか。
 どれも実用面よりも趣味の要素が大きいので、何ともかんとも。