三隣亡 (旧暦 葉月廿九日)

 あかり復活の鍵が冬菜だったのは、実に当然のことでした。
 第一話のモヤモヤを最後まで引っ張って、ちゃんと締めくくってくれましたね。

 対して、四人にあることないこと必死でささやくケルブレムが三流詐欺師みたいで滑稽ですら♪
 最後に巨大モンスター化も安っぽい悪党ぶりで(笑)。

 ケルブレムの最期に、あかりの母親が優しい表情で出てきたってことは。
 結局ケルブレムって、あかりの兄弟? まさか父親ってことは……ないよね。

 戻ってきた、ぎんかの証言に背筋が凍りましたよ。
対消滅」って消えるわけじゃなくて、どこぞの空間に閉じこめられたまま自分の影と永遠に闘い続ける……地獄じゃ!

 るなの成長ぶりは感慨モノです。
 それまでの回復&防御という支援スキル専門だったのが、ダエモニア化のお土産として物理攻撃を会得するとは。これで、ほぼ万能じゃないですか(笑)。
 なにより、最も精神的に強くなったのが、るなでしょう。
(普通は僧侶キャラに攻撃スキルをとなれば魔法系なのだが、そうか、物理系スキルを与える選択肢も効果的なのか。ふむふむ)

 カラスとネコも単に監視役というだけでなく、それぞれ何かしら思うところがありげで。
 でも描かれなかったのは残念です。

 途中、怒濤の超鬱展開コンボで、どう考えてもバッド・エンドだろこれ、と思っていただけに、ハッピー・エンドで、ほっとしました。
 ラスト、楽しそうに市電に乗ってる四人を見ると本当に嬉しいですよ(ぎんか、その服装でガニ股座りはNGだぞー)。

 ちゃんと終わったうえに、その気になれば続編を作れそうな最終回でした。
 ズルいっちゃズルいんですけどね(笑)。まだまだ明かされていない部分が多いし。