(旧暦 皐月廿日)

「さすがにこれ、どうしようもないんですけど……」
「とりあえず投げてみれば?」

 十一人抜きの途中に一人、こーゆーの入れるあたり上手いですよね。そのための「誠刀・銓」だったのかとすら思えてしまいます♪(あの子にも生きててほしいですね〜)
 ライダーの再生怪人が情けないほどに弱いのと同様、再登場の変体刀も弱かった。持ち手のせいということで、かつての対戦相手を持ち上げるという意味ですか。「あんたより弱いまにわには、いなかったよ」って七花の台詞もありましたし。

 追い詰められた将軍の「助けてくれっ。そ……そうじゃ、そなた天下が欲しくないか?」の台詞は第一話の、とがめのノリツッコミが見事に伏線として甦ってきて感心しきりです。

 そして、なんでか金魚のフンよろしく七花につきまとうウザカワキャラになってしまった否定姫。それまでのふてぶてしさも、このための伏線だったのかと思えるほど……いや、だって納得してしまうんだもん、あの可愛さに。
「ちぇりお」は全国に広がったのか、地図は完成したのか、七花と否定姫はどうなったのか。あとは観た人それぞれで想像するもの、ということで。
 こなゆきや汽口慚愧が元気そうなのにも、ほっとしました。

 本放送時の一ヶ月一話構成だと全十二話で、まるっと一年。
 当時に最終回を観た人は、きっと万感の思いだったと思いますよ。そういう意図もあっての変則スケジュールだったのでしょう。
 すべてに巧みということですね。

 たいへん面白ぅございました。
(原作も読んでみたいけど、お値段高めなのがなぁ……)