重要な情報、その一
地球側が先に攻撃をしかけた。
トップが判断を誤ったうえに失策を認めず事実隠蔽って、つい最近どこかで聞いたような話ですが。
島のお父上も浮かばれますまい。
疑問としては。
現場の指揮官がアンポンタンで思慮の浅いまま、あるいは思考停止状態で先走った馬鹿な命令を出した、とかならともかく。
合議制の結果として先制攻撃を決定したというのがストーリ上の現実感を台無しにしてますね。ありえないってば。
お偉いさんは責任を取りたがらないものです。ゆえに重大な決定を迫られてもギリギリまで「とにかく様子を見よう」となるものです。その結果として「だから、遅すぎたんだっ!」という展開になるのがフィクションでも現実でも通常。まして、相手は未知の異星人と思われるわけですから、より一層慎重になるはず。
あくまでも個人的にですが。艦隊の指揮を、お偉いさんのご子息、つまりは世間知らず苦労知らずのボンボン士官が取ってて、功を焦って先制攻撃に走った。そしてお偉いさんたちは身内の恥を隠すためと保身のために事実を隠蔽した。のほうが、よさげな気がします。
ところで。
仮に地球から先制攻撃をしかけなかったら、どうなっていたでしょう?
結果は、たぶん同じですよ。
大マゼラン銀河にあるガミラスの宇宙艦が、わざわざ天の川銀河の太陽圏まで来た目的は何か? 「ちょっと近くを通ったもので♪」なはずはありません。まちがいなくデスラー総統の御言葉を持参したにちがいありません。その内容も決まってます。メルダ少尉が古代に言ってたでしょ。「抵抗には死を、恭順には慈悲を」って(録画とかしてないので記憶頼みです。意味的には合ってるはず)。
だからさー、ガミラス帝国の属国になれと言いに来たんですよ。ですから、先制攻撃せず会見を開いたところで結果は同じ。開戦になったはずです。地球側が最初から降伏するはずないですからね。
島のお父上、ほんっとに浮かばれませんね。
その島の激高ぶり。旧作の古代ですよ、あれ(声のせいでシン・アスカを思い出してしまふ……ってか、シン・アスカってば旧ヤマトの古代並みにキ印だったよなぁ。両名とも同情すべき境遇ではありましたが)。
反対に古代が旧作の島並みに達観してる。まあムッとして真田さんに少々侮辱的発言してましたが、あの程度なら可愛いものでしょ。
役柄を旧作と入れ替えた意図が何なのかは、もう少し後で見えてくるのかな。
重要な情報、その二
前回、岬が全部持ってったかに見えた伏線を森雪が鷲掴みにして戻しましたね。
何あれ? この一年間の記憶しかない?
それって、ユリーシャ・イスカンダルが地球に飛来した頃からの記憶しかない、ってことですよね。
うわあ、また伏線とミスリードの山ですか。
重要な情報、その三
ガミラス帝国は、あのガトランティスと交戦状態にある。
旧作では互いに、その存在を意識しつつ距離を置いて接触をさけていた節のある両者が、新作では戦争してるって、嬉しすぎます。旧作ファンとしては、ガミラス艦隊とガトランティス艦隊双方の実力を見たかったですからね。旧作のシリーズ展開からは、演出上の理由でガミラスよりガトランティスのほうが、より強敵として描かれましたが、それは本当に作品発表順の都合によるもの。
言ってしまえば、双葉山と大鵬と千代の富士それぞれの最盛期同士でぶつかったらどうなるか? 的な楽しさなのですよ。
ガトランティス艦のデザインも、ガミラス艦同様、旧作のまんまで♪ あの薄緑色と白の2トーン、二分割構造、ああ懐かしい♪ 艦内にはロボット兵士たちがいるのかな?
今後、ガトランティスがヤマトの前に出てくることも、あるのでしょうか?