秋分、彼岸中日 (旧暦 葉月十九日)

 次元潜行艦の新入り機関士ヤーブに笑った。
 見たところ、あの荒くれ連中と馬が合ってるようだし、あいつ、これを人生の良い転機にできるといいな。

 デスラーは旧作同様に帰還途中のヤマトを襲いましたか。
 ゲールは、そのデスラーに従う道を選んだ、と(で、魚雷に沈む♪ しかもバラン星崩壊時と違い無能な指揮官に戻ってたしー♪♪)。
 両者とも国賊扱いなのでしょうね。ゲールについてはフラーケンが身柄拘束(を建前にした処分かな、実質)に来ましたから。
 ただ、フラーケンの行動が少し不明確でした。彼はデスラー待ち伏せを知っていたのか、いなかったのか。それによって次元潜行艦の行動に見える意味が変わってきますから。特にヤマトとすれ違ったときのフラーケンの目線に含ませた意味がね。
 シンプルに解釈すれば、ゲールを叩くついでにヤマトを援護した。
 斜めに見れば、ヤマトに「我が艦ともやりあった実力で生き延びて見せろ」と、あえて罠に飛び込むのを放置したということなのか。
 穿った見かたをすれば、ディッツ提督に従ってはいるものの、実はデスラーを見限れないでいる?
 いろいろな解釈が可能となっており、さあ困りました(汗)。

 さて、そのヤマト急襲のデスラー
 旧作同様に、ちゃんとヤマトに乗り込んでもくれましたね。で、これまた旧作同様、すぐさま撤退するヘタレぶりも発揮してくれてます(笑)。
 本国での動勢も知らぬままだったタラン(兄)も、お気の毒なことで……。
 魔女も、ここで撃たれるためだけにヤマトに救出されたようなもので、気の毒な扱いでしたね。このときのデスラーの動揺ぶりは、どういう意味なのかな。パッと見た目、旧作『さらば』を意識したような構図でしたが。
 その魔女さんのシーンで、デスラーの側近は選民主義だらけと判りますね(タラン兄は不明)。まあ女性衛士ばかりでしたので魔女さんに対するやっかみもあったのでしょうが。総統府崩壊の危機に逃げる途中で、肌の色であきらかに二等ガミラス人(実は父親の戦死を受けての名誉ガミラス人でしたが)と判る少女を自らの手で助けたヒス副総統と、かなり対照的です。これはデスラー政権と新ガミラス政権との違いでもあるわけです、たぶん。

 そうそう。『さらば』と言えば。
 このデスラー急襲でのBGMが、私の記憶が確かなら、旧作では『さらば』でガトランティスに身を寄せたデスラーがヤマトを攻撃するときの曲なのですよね(そう言や、あのときもロボット兵士がウジャウジャいたっけか)。
 旧作に準拠したBGM構成で、この使いかたということは……白色彗星帝国編は、ないということでしょうか。だとすると、せっかくガトランティスの存在まで描かれていたというのに残念ですね。

 フラーケン指揮する次元潜行艦が早々に登場したことで、新シリーズにガルマン・ガミラスが出てこないことは判っていましたが(推測するに、旧作での地球とガルマン・ガミラスとの友好関係が、『2199』においてはデスラー排除後のガミラス政府の姿勢に反映されているということなのでしょうね)。
 そうか、ガトランティスも本国までは登場させないのか。

 次回は、いよいよ地球帰還の最終回なのかな?