妖之佑が普段使っているヘッドホンです。
audio-technica の ATH-A900 。「アートモニター」というシリーズの、販売当時は、いちおう最高位です(厳密には A1000 というフラッグ・シップ品があったが、これは限定品なので欄外扱い)。
これを買ったのが三年前。
それまで長い間を酷使し続けてきた同社の ATH-M7 が限界を越えていたので、選手交代させた次第です。
ただ、限界と言っても、音はちゃんと鳴ります。それも良い音で。限界なのは私の外耳でした。パッドのヘタレが酷く、一時間も聴いていられないほど痛かったのですよ。
ズタボロになっても音質の劣化が見られなかったのは、さすがテクニカのモニター用、といったところでしょう。
替わって酷使される席に着いたこいつですが。
物凄い進化を実感させられました。
人の外耳というものを、きちんと考慮して作られています。頭部分も、バンドで支えるのではなく、アーム二本で重さを受け止める構造。おかげで、一般的には重たい部類に入るこのヘッドホンでも、しんどくならずにすみます。
音質は、少なくとも私の素人耳には文句なく良い音で鳴ってくれます。
アニメ『けいおん!』の澪が劇中で使用していたことで異常な人気になった、あの AKG K701 の三分の一以下の価格で、しかも音質も質感も良いのですから、C/P面で言えばダントツの品だと思うのです。
…………で。
なんで、三年前のことを書くのか?
と申しますと。
三年で、この有り様。(;^_^A
A900 のパッドは肌触りは優しいものの、とにかく弱いのが欠点なのです。使い始めてすぐにヒビと言うか何というか……劣化が始まっていましたよ。
たしか「コラーゲン素材」とか言ってたように思いますが、耐久性がないのは困りものですよね。
というわけで、何とかしたいというわけです。
パッドは交換パーツなので取り替えれば新品状態にできます。本体が製造終了していても、メーカーでは補修部品として取り扱ってくれます。この良心的な姿勢は賞賛に値しますね。
が、同じ物を使っては、またも三年と持たないのが判りきってます。
ですので。
同じことしている人は巷にわんさかおられますが。
A900 の上位機種である A1000 のパッドを着けちまえっ。
とゆーこと♪(メーカー非推奨行為だと思われます)
サイズと構造が同じなので着くのですよ。しかも A1000 のパッドは合皮の中では定評のあるクラリーノ素材。
A1000 は限定生産品で、A900 よりももっと前に生産が終わっているにもかかわらず、パーツは今でも取り扱われています。テクニカ様々です。
テクニカのサイトから注文し、すぐに届きました。
というわけで生き返った A900 なのです♪
装着感も問題なく。音も、もちろん良く。
上位機種と互換性があるというのは、ちょっとした贅沢ができて嬉しいですね。
ちなみにパッドの着脱方法ですが。
テクニカのサイトに PDF 型式の説明書が置かれていますし、交換パッドに説明書も同封されています。
簡単に言いますと、自転車やバイクのパンク修理をする感覚でぐるりと外してまた着ける、という感じでした。
最初は戸惑いましたが、慣れると簡単にできそうです。
なお、現在販売されている ATH-A900X 等々、末尾に「X」の付く機種は若干サイズが違うそうで、「X」なし機種との間でパッドの相互流用は厳密にはできないそうです。
ムリクリなら着かなくもないらしいですが(笑)。