了徳寺大根炊き、漱石忌 (旧暦 霜月十一日)

 ちょいと確認の意味で調べ物して、愕然としたんですよね。

 以下、羅列。



レコードプレーヤ
 DENON DP-500M ¥75,000
 DENON DP-1300MKII ¥180,000
 ONKYO CP-1050(D) ¥(50k)
 TEAC TN-350 ¥(45k)
 SPEC AP-30 ¥(40k)
 SPEC AP-50 ¥(50k)
 AKAI BT100 ¥(20k)
 AKAI BT500 ¥(50k)

CDプレーヤ
 DENON DCD-755RE ¥52,000
 marantsu CD5005 ¥32,500
 marantsu CD6006 ¥48,000
 PIONEER PD-10AE ¥30,000
 PIONEER PD-30AE ¥42,000
 YAMAHA CD-S300 ¥41,000
 ONKYO C-7030(S) ¥(25k)
 TEAC CD-P650-R ¥(25k)

FMチューナ
 YAMAHA T-S501 ¥35,000
 YAMAHA T-S1100 ¥75,000
 KNS C-FT50 ¥97,200

(※ 価格は定価。括弧になっている物はオープン価格の実売平均)



 高級品、超高級品を除外して、今、通常価格の範囲内で買えるオーディオ機器(単体品)って、こんだけしかないんですね。
 びっくりです。

 スピーカが、わりと数ある(多いから挙げていない)のは、やっぱり設計製造がしやすいからですかね。箱とネットワーク回路についてはアマチュアでも、ちゃんと作れば良い音を鳴らせますから。
 アンプも同様の理由でか比較的、選択肢は残されているようです。こちらも、パーツ調達の面倒さはあるものの自作、それも音質を追及した自作すら可能ですし(無論のこと、知識と技術とセンスとやる気は不可欠)。

 時代を思い知らされるのは、FMチューナの少なさですね。
 もはやFM放送は高音質ソースとして捉えられていないのでしょうか……。たしかにネットを徘徊してみると、アンテナに関する知識皆無な人が増えた気がします。レコード再生で言えば針、CDで言えばレーザー・ピックアップ並みに重要な品にもかかわらず、アンテナについて無神経な人が多すぎる。
 時代なんですかねぇ。

 これから本格的な音楽再生をと思い立った人には、ハードルが高くなった感じですかね。
 経済的な理由からも、まずはBDプレーヤ(またはレコーダ)にAVアンプとスピーカ一式というホーム・シアター兼用で揃えるのがベターでしょうね。で、後からCDプレーヤなどを買い足す形。
 唯一、今のほうが良い点を挙げるなら、マニアックな人以外は、CDプレーヤは一番安いのでも全然OKということ。実売二万円程度の品でも、定価ウン十万円の高級品でも、普通の耳には差が判るはずもなく。しかも、交換が厄介なレーザー・ピックアップが短命な消耗品であるという事実は高級品も普及品も廉価品も変わらないという実状。
 なら、よほどのこだわりでもない限りは、安いのでいい道理です。修理代より買い替えるほうが安くつくなら、気にせず使い倒せますからね。
 ついでに言えば、十万円前後の中堅価格帯の品はSACD対応機が多いので、実のところ買う意味全然ないです(だから挙げなかった)。SACDの部分を削ったものが同一シリーズの低価格品だと考えれば、安いほうで十二分ということ。むしろ余計な回路やプログラムがある分、SACD機のほうがトラブル発生のリスクが高まるはずですし。いや、とっくに終わってるでしょ? SACD規格なんて。

 選択肢の幅が狭いって、趣味としては致命的欠陥だと思う。
 海外短波受信についても、同じく悩ましい状況ですが。とにかく今は選べる機種が少なすぎる。orz
(あのソニー短波ラジオからも Hi-Fiオーディオからも実質的に距離を置いたということは、これらが今は儲からない事業だということなんですかねぇ……)
 せめて、組み立てキットが活性化してくれないかな。今は管球式アンプくらいですから、キット。