(旧暦 文月廿九日)

 Count the medals!
 現在、妖之佑の使えるメダルは――

 メダル
 ©石森プロ・テレビ朝日ADK東映

 やべえ。
 タカコアが欲しいって欲望が増殖してやがる……。

 

 良い最終回だったと思います。
 昨年の『W』に引き続き、『OOO』も一年間を堪能できました。
(やっぱあのプロデューサとあの脚本家がいないほうが出来が良くなるんだそうに違いない……ごにょごにょ)

 あのプレゼントは、やはり十枚目のコアでしたか。
 先代オーズの使っていたタトバのメダル三枚。
 同じタトバなのに、あの強さって……十枚目のコアは他のコアとは違うということ?
 とすると十枚ある同属性コアのうち二枚だけ特殊ということになるんですかね。十枚目のコアと、グリードの意識を宿すコアとの二つ。

 アンクは、ちゃんと罪に対する罰を受けましたね。
 平成ライダーの中では珍しく、主要登場人物に対する厳しい沙汰ですが、結末としては最も収まるべき形かもしれません(内心、ハッピーエンドを期待していたんですけどね……)。
 アンクの「ただのメダルが死ねるところまできた」という台詞は泣かせます。

 しかも。
 映司最後の変身。
「タカッ! クジャクッ! コンドルッ!」
 が串田声じゃなかったことに、びっくりするとともに……泣きました。
 あれがアンクの意志そのものだということがね。

 そして、ドクターと暴走ウヴァを倒しての落下シーン。
 あれは二つの作品に対するオマージュだと感じました。
 一つめは、(いちおうの)原作者である石ノ森章太郎さんに対するオマージュ。『サイボーグ009』二度目の最終回の、あのシーンに他なりません。
 二つめは、たぶん『機動戦士ガンダム』最終回の、あれ(言わんでも判るよね?)。このときの映司の気持ちが、まさにあのときのアムロと同じはずですし。妖之佑の読み、たぶん的中していると思います。

 いや〜。
 本当に良かった。

 
 さて。
 簡単に、人物に対する感想も。

 会長。
 実は、もの凄く良い人でした。

 里中くん。
 最後までカッコ良すぎです。さすが後藤ちゃんの上司♪

 後藤ちゃん。
 カッターウイングの存在、忘れてたわ自分。orz
「何もかも自分独りで抱えるなっ」の名文句。たくましくなっちゃって、お父さん嬉しいっ!
 グリードの脅威が消えたのでライドベンダー隊も解散ということでしょうか(つか後半、その存在すら怪しかったな)。
 警察官に復職しているようですが……日本の警察て、いったん辞めても戻れるものなんですかねぇ。

 警察と言えば、お兄ちゃん。
 こっちもさー、長期に渡る離職状態だったのに復帰できるんだろうか……と小一時間。

 伊達さん。
 最終回、ちょおっと目立たなかったかな(苦笑)。
 二人がかりとは言え、ラスボスにバースのシステムでは無力すぎましたねぇ。けっきょく雑魚処理役で終わっちまったのが残念。

 ウヴァ。
 やっぱ、ヘタレでした。

 ドクター。
 最後まで人間とグリードの間で揺れ動いていたようですね。
 キヨちゃんを知世子さんに托したということは、自分が敗北した世界、つまり「良き終末」とならない世界をも見据えていたことになりますから。

 知世子さん。
 なにげに最後、映司を受け止める中に加わってるし(マジ、唐突に駆け寄ってきたな)。
 て言うか、この一年間を通し、クスクシエのホーム・セキュリティ……と言う以前の基本的な戸締まりがねぇ……。
 
 
 映司は、ふたたび「ちょっとのお金と明日のパンツ」な生活に戻って、楽しくやっているようです。
 あの様子だと、クスクシエをホーム・ベースにして各国へと行きそうです。ここに帰ってくれば、いつでもみんなに会える。これは、かなりありがたい環境ですよ。知世子さん様々ですね。

 そして、独り旅のようで実は独りじゃない(背後霊っぽい感じかな)。
 見事に、やられましたね。毎回流れていたOP映像。あれが実は、すべての闘いが終わっての後日談だったなんて……。
 さすがです。

 一年間、楽しませていただきました。
 制作スタッフの皆さん、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。