ヒトミちゃん、ヒトミちゃんPに続く、ノートとしては三代目母艦のヒトミPPです(風子Sヒトミは母艦ではないため、あえて言うなら2.5代目)。
メーカー&機種はロゴからお判りでしょう。
ぶっちゃけ、失敗したと思ってますよ、ええ(苦笑)。
いえ、性能的には申し分ありません。
標準のメモリは、増設したヒトミちゃんPと同じ2GB。
にも関わらず、XP搭載のヒトミちゃんPよりも、7搭載(ただし、32bit)のヒトミPPのほうが軽快に起動・動作します。CeleronM と COREi5 との差が明確に出てますね。
外見は、上蓋は写真で見えますか、それとパーム・レスト部もヘアライン加工されており、えらく高級感が演出されてます。その分、汚れがこびりつきやすく困りものですが……。
つか、この「ProBook」シリーズって「Compaq」の後継であり、要するに事業者向け商品のはずなのに。家電メーカーの品が軟派で外見重視ならまだ判るとしても、PCメーカーの事業者向け品にこういう高級感って必要なんですかねぇ。
事業者向けということで、Compaq 同様の質実剛健さを期待していただけに、残念でした。
それより何より。
入力デバイスが、事業者向けとは思えないほど……酷いです。orz
まずはキーボード。
下調べをきちんとしていなかった私のミスですがね。
いわゆる「タイル・キーボード」だとは思いもしませんでしたよ(涙)。しかも、妙に柔らかくてペタペタしますぅ。
私は、これを「タイル」と呼ぶとは知らなかったのですが、見てすぐに「生チョコをキーボー配列してる」と思いました。で、打つ前から嫌な予感がし、それは的中しました。
目的のキー周囲のキーの角が指に引っかかって邪魔しますね。何せ形が□ですから。
これが従来のですと山形ですから、隣のキーが邪魔することなどありえなかったのに。
各メーカーは「キーがそれぞれ独立しているので打ちまちがいをしにくい」と言ってますがね。絶対、まともな実用テストしてねーだろ!
少なくとも大量の入力をする使用環境で、この「タイル」は、あかんと思います。
一般家庭でのネット・ザッピングやネット・ショッピングになら、別にいいとは思いますが、それは事業者向け製品が網羅する用途じゃありませんし……ねぇ。
たぶんですが、プロでなくても、アプリを作る人とか、頻繁に更新するブロガーさんとかですと、タイルを嫌がると思います。
それと、もう一つ。
タッチ・パッドが……最悪です。orz
これも、ヘアライン加工と同じデザイン・コンセプトからでしょうが、パーム・レストとの段差が、ほとんどありません。バリア・フリーです。慣れるまで、パッドのつもりでパーム・レストを擦ってしまいますよ、これ。
しかも、ポインタ移動操作部分と、クリック部分にも境目がありません。白線は引かれていますが、指先の触覚では判別不能です。おまけにデフォではタッチ・クリックですから……既にいくつかのフォルダが行方不明になってますよー、意図せぬ範囲指定が頻繁に発動してしまいますからね(涙)。
ところが、タッチ・クリックを無効にしますと、もっと使えないパッドになります。左右それぞれクリックするために押し込むのに力がかなり必要なのです。これも、絶対に実用テストしてねーだろ!
パッドの左上に小さなLEDが埋め込まれてあり、ここをWタッチ・クリックするとパッドの有効⇔無効が切り替えられます。ドライバのプロパティを開かずにすむのは便利ですが、無効のときはオレンジ光が点灯したままというのも少し目障り……そもそも、まともなデバイスを取り付けてくれてれば問題ないのに。
増設用に2GBのメモリも入手、取り付けたのですが(2+2=4なのに、認識がたったの2.9GB。3.2GBくらいなら納得もいくが、さすがにこれは少なくねーか?)。
hpは本当にメンテ性がよろしくないですね。Compaq も、キーボードの裏側にメモリ・スロットでしたが、ProBook も同じくでした。しかも、Compaq より外すべきネジの数が多い!
高級な外見でお客に媚売ってるのに、こーゆーところだけ事業者向けハード仕様ってどうよ?
聞くところによりますと、個人向け商品である Pavilion もケースの構造は ProBook と同じで、メモリ増設がかなりめんどいんだそうで……ったくチグハグなことを。
hpは好きなメーカーなのですが、最近は開発姿勢が変わったのかな?
もっと硬派な商品を期待していただけに、残念でした。
せめてもの救いは。
私の場合、母艦はあくまでもネット用ですので、キーボーもパッドも我慢できる、という点ですね。デスク・ノートとして捉え、マウス操作すればいいわけですから。
モノカキ用には、今のところ、とあるおかたから譲っていただいたL1がありますし。
とは言え、これならレノボ版 ThinkPad にするべきだったかとは、思ってますよ、ええ(苦笑)。
私はもちろんヒトミPPを、しっかり使い倒しますが。
他人様には現行の ProBook をオススメできかねます。
なお、一つだけ強く褒めておきたい点があります。
私が使っているhp製PCは二つとも、パーム・レストが決して熱くなることがありません。もちろん作業中の排気は凄く熱いです。これは、内部のパーツ配置が良いからなんでしょうね。長時間の使用には、これはかなりありがたい利点だと思います。
(初代ノート母艦のヒトミちゃんが、まーとにかく手のひらが熱かったですよ、マジで)
とりま。
中古の IBM ThinkPad が、ますます欲しくなりました。
テキスト作成にだけ使う用のやつがね(笑)。
いや、それにしてもです。
ヒトミちゃんの半額で買えたヒトミちゃんP。
そして、さらにその半額で手に入ったヒトミPP。
しかも性能はダンチ!
PCの価格破壊って、凄いや。
ついでに。
Win7、そーとー頑固で使いにくいです。
XP までのマイコンピュータに相当する画面が、とにかく見辛い使い辛い。
まあ、安全性を重視してのことでもあるんでしょうけどね。
私は、フリーウェアの「ViX」を入れて、何とかやってますよ。(;^_^A
ああ、そうそう。32bit版7のおかげでか、今まで XP 上で使っていたアプリの大半は問題なく作動しています。ただ、7用窓の手正式版が、一部機能しないという問題発覚です。作者さんの修正待ちでしょうね。
95 から XP まで続いた伝統的操作感そのままに継承してくれればいいものを。
阿呆な技術屋は、自分の技術をやたらとひけらかしたがりますからなぁ。それでユーザーに不便を強いてりゃ世話ないです。
(毎年、新製品を出すセキュリティ・ソフトにも言える欠点ですがね、これは)