十方暮入 (旧暦 葉月五日)

 メイン機をヒトミPP、つまりは hp ProBook 4520s にしてから十四箇月ほど経ちました。
 これだけ経つと使い慣れた反面、どうしても馴染めない部分が、はっきりしますね。

 タイル・キーボードは、いまだにダメです。少し速度を上げると即、打ち間違い多発です。キーの角が指に引っかかるんですよね。キーからの蹴返しの強さと言うか弱さも自分には合ってませんし。
 十二個すべてが等間隔なFキー配列は言わずもがな。
 酷すぎるタッチパッドは無効化したままです。使う気ゼロです!
 ヘアライン加工などなど、まるで家電メーカー品みたいな外側の高級感仕上げも、事業者向け機種としては疑問です。

 今はどうか知りませんが、妖之佑の買った品について言えば、出荷段階でのグラフィック・ドライバと無線LANドライバは問題ありでした。グラフィックは一部のゲームがしばしば画像一時停止になりましたし、無線はブチブチ切れてくれやがります(最初、無線ルーターのせいかと思ったが、サブ機が切れないのでメイン機側の問題と判った次第)。
 しかも、更新を探してのアップデートはできませんでした。「最新版です」のメッセージで、すまされましたよ。orz
 仕方なく、ぐぐって最新版ドライバを探し(無線ドライバなんて最新版が 15.1.1 なのに、13.1.1 が載っかってたんだぞー見つけてくれよー更新)、手動で上書きインストールしました。おかげで今のところは問題ない様子です。

 それと。
 少しファンがうるさくなってきたので、「もう埃詰まりか?」と分解してみたのですが。
 ファン部品の露出までは進めたものの、ファンを外せませんでした。基盤にガッチリ貼り付いてる感じです。試しに適当なネジを緩めてみましたがビクともしません。hpサイトにもファンの外しかたは載ってません。排気口の外側からエアスプレーで噴け、という解説が英文サイトにあるだけです(外から噴いたら余計に詰まるんでね?)。
 まあ幸い、ファンのうるささは一時的なものだったようで、その後はおとなしいのですがね。とは言え、いずれは掃除が必要になるはずです。さて困ったぞ。

 これに比較しますと、先代メインで今はサブのヒトミちゃんP、hp Compaq nx6310 の作りには、あらためて好感を持ちました。
 とにかくカッチリしてますね。質実剛健で高級感など皆無♪ 見た目だけなら DELL より安っぽいくらい(苦笑)。
 モニタの開閉感もしっかりしていて、ここはひょっとすると IBM ThinkPad より上かもしれません。
 キータッチは、さすがに ThinkPad には敵わないでしょうが、ProBook のタイルとは比べものにならないくらい良好です。
 分解してのメモリ・スロットやファンまでのアクセスも簡単です。これでこそ事業者向けでしょう。

 もちろん ProBook は Windows 7 機であり、スペック面では、かなり進化しているものの。
 価格的にも Compaq シリーズに比べて相当な値下げを実現しているものの。
 物理面で硬派から軟派になってしまった感があり、ProBook には、その名からの期待を残念ながら肩透かしされた印象は否めません。
 次の製品には、ぜひとも Compaq を思わせる質実剛健さをhpにはお願いしたいと思います。ThinkPad が中華レノボとなってしまった今(設計は今でも日本だそうですけどね)、hpは唯一の老舗で硬派なPCブランドだと思っていますので。
 せめてタイルだけは、何とかしてくれー。

 それとね。
 ProBook お仕着せの管理用アプリ「HP Support Assistant」は個人的には使い物になりません。重たいばかりでロクなことしてくれません。最近では「BIOS を更新しろ」と、うるさいです。いや、さすがに BIOS は怖いってばよっ。
 これは Compaq でも同じです。「hpアップデート」なる代物が定期的に立ち上がるのですが、一度として更新を見つけたことがありません。まあ、Windows Update を欠かしていないからかもしれませんが、だったら不要ですよね、「hpアップデート」は。
「HP Support Assistant」も本当は消してしまいたいんですが、何かロクでもないことが起こりそうで怖くていじれません。(;^_^A
 hpは個人的にオススメのPCブランドですが、ここ独自の更新・管理用アプリだけは「なんだかな〜」なのでございますよ。はい。