百鬼夜行

 役小角に従っていたのが有名な前鬼、後鬼の夫婦鬼。
 この夫妻、絵でもちゃんと小鬼の姿で描かれているので、鬼の種族なのはまちがいないところなのでしょう。

 が。
 前鬼は、大峰山前鬼坊という名も持っており。
 これは天狗番付にも載っている八大天狗や四十八天狗の中のお一方であって、要するにただの天狗ではなく大天狗なのですね。

 鬼なの?
 天狗なの?

 と困ってしまうわけです。

 秋葉山三尺坊のように人が天狗になる例もあるので。
 鬼が天狗になってもいいのかもしれませんが。
 鬼も天狗も妖怪のトップに位置する大物である、とするなら、鬼が転じて天狗というのは、どうにも納得し辛いところがありまして。

 どう解釈すれば丸く収まるのかな?

上弦、一粒万倍日、三隣亡 (旧暦 神無月八日)

 
 『1日外出録ハンチョウ 14』
  福本伸行・萩原天晴・上原求・新井和也/ヤンマガKC


 漫画の初投稿(つか持ち込み)から応募、選外までの流れ。かなりリアルな感じで。
 これを何度も繰り返して耐え続けて、しぶとく残った者にしか、デビューは訪れないんでしょうね。
 しかも、デビューできても、それで終わる人が大半……。
 面白くても、絵や構成が上手くても、それでもダメってのが、スポーツなどなどの数値記録と違う意味で難しいですね。

 文具屋と画材屋は見てるだけで楽しい。これ真実。
 柳内さんの言葉も、また真理。壁……あるよなあ。

「オトンオカンオトンオカン」は認めない。
「じょしっ、だんしっ、じょしっ、だんしっ」でないと。

 ワンオペで、しかもいちいち注文取る方式は絶対ダメだ。
 最低限、食券制でなおかつカウンターのみかセルフサービスにしようよ。
 て言うか、そもそも屋台とか席数一桁の店とかでない限り、ワンオペは禁止にすべぎだ。と本気で思う。
 ギリ。注文の扱いがアナログだったら、お客を大幅に待たせてでも無理矢理にでも、何とか対応できる。IT式はエラーが出ると、どもならんから始末が悪い。
 経営者陣は書類の数字ばかり見るんじゃなくて、自身で一ヶ月ほどワンオペしてみたらいい。そうしないと判らないことは山ほどあるぞ。

 私はホラーなど絶対に観ない。

 憧れの品を買うまでの過程が最も大切。
 これは判りますなあ。
 カタログ眺めて品定めしているときのほうが楽しい。
 これが特に長期に渡ってのことだと、目的と手段の優先順位が入れ替わってしまうんですよね。買っちまうと、それで終わりになりかねない。
 だから、コレクターってキリがないんでしょうね。

 良い店、良い品ほど、時代の変化についていけず、消えてしまう。
 これもまた現実。

 ところで、カバー絵の意味がさっぱり判らないんですが?

(旧暦 神無月七日)

 ハロウィンってのは、あの世とこの世が繋がるときでもある。
 ということは、何人か向こうに連れていかれても不思議ではない。

 というのは言い過ぎでしょうか。
 他所の国の出来事だからと対岸の火事を気取ってたら、じきに身に降りかかりますぜ。

 ぶっちゃけ、ハロウィンもどきの仮装行列騒ぎと判ってて、その場に行った人に同情する気はゼロですね。自業自得です。
 知らずにその道に入ったらバカどもに巻き込まれた、という人には心からお見舞い申し上げます。が、常日頃から情報収集して身の安全確保に努めたほうがいいですよ、とは言いたい。

 まあハロウィンに限らず。
 大混雑すると、後ろのほうが無責任に無理に押すんですよね。
 そのせいで、前の人たちが体勢を崩す。
 で、最後は将棋倒し。

 思えば愛知万博のとき、リニモの駅が凄かったんですよね。よく転ばなかったな。運が良かった。
 なので、次からはリニモを使わず、専用バスで往き来したんですよ。時間はかかるけど、駅の大混雑と比べたら安全だろうと。

 て言うか。
 まだコロナが終息していないというのに、あの大混雑って、またクラスターとか発生しますよ。
 連中の頭の中にはゴミでも詰まってるのかな。

 せっかく憶えた「密を避ける」ということ、コロナ禍と関係なく積極的に使っていくべきなんじゃないかな。
 もうインフルの季節にも入るわけですし。

 それとね。
 そろそろ「いい歳した大人が仮装行列するのはハロウィンとは違う」という認識を社会全体で持ったほうがいいんじゃないでしょうか。
 ハロウィンの意味を考えれば、あんな馬鹿騒ぎをする気にならないと思うんですけどね。
 さすがに、あの世のオバケたちも呆れてると思う。

(旧暦 神無月六日)

 缶蹴りゲームの次は卵育成ゲームですか。
 猛牛さんが怒るのも無理ありません。

 て言うか、ジャマトが想定外の進化をしたというのに、その想定外の追加最終戦に隠しミッションがある。
 どう見てもライダーたち、運営に弄ばれてますね。

 その運営のボス、ゲームマスターがライダーたちの前に登場して激励。
 いや、仮面に白スーツが、むしろざーとらしいんですが……隠す気ないだろ、てめー。

 ギリギリで孵化したモンスターバックルはメチャ可愛いくせに、とんでもない攻撃力で大怪獣を殴り飛ばして爆散させた。
 もはや「仕様です」な。

 そして世界は救われて、狐の願いが叶えられる。
 ツムリがすんげー嫌そうにしてましたが、何なんだ狐の願いって? 少なくともスター・オブ・ザ・スターより桁違いに酷いんだろうね。胸ポケットに赤い薔薇差してたし(笑)。

 マスター、あっさり(視聴者に)正体バラす。
 うん。知ってた。

 それと。
 まさかのカボチャが再登場、しかも喋って中身もあった。
 運営側のライダーですからなー。これは『ギーツ』初の敵ライダーかもです。

  デザ神が願いを叶えると世界が作り変えられ、
  人々の記憶はリセットされる。
  こうして、世界は守られた。

「守られた」って、もはやルールじゃないだろこれ。



 ありましたね、緑のたぬきCM。
 楽しいわー♪

(旧暦 神無月五日、達磨忌)

 実は後ろに進むのが正解。
 あったなー、『ソニックアドベンチャー』で、こーゆーマップ。スタート地点から前でなく、いきなり後ろに行くと超ショートカットになる。
 五郎さん、お疲れ様です。

 小さいながら、わりと格式高そうな店に入って「当たりかも」と思う五郎さんは、やっぱり庶民じゃないですね。ややセレブ寄りですね。タグホイヤーのカレラは伊達じゃない。
 あたしなんざ、メニューのランチがズラリ三千円レベルなところで、心臓が高速運動しますよ。「やべえ。分不相応な店に入っちまった」って。(;^_^A

 いや、旨そうですけどね。あの、牛タンのオムライスとか。
 でもなー。オムライスを高級料理にしてしまうあたりが、オイラの住む世界とは違うんだよなー。
 ま、ボンビーのグチってことで。

 ややセレブと言えば。
 五郎さんが間違えられた、予約しているサカグチさんってのも気になりましたね。
 店に来て、すぐにお酒頼んでましたけど。何者なんでしょ。
 絶対に良いご身分の人だぞ、あれは。

不成就日 (旧暦 神無月四日)

 どこまでも原作どおり。

 面堂が登場して、原作で言うところの「2年4組」の空気感に切り替わりました。
 モブたちの台詞も、一字一句が原作どおり。
 原作サイドから太い釘でも刺されてるのか? と思うくらいの漫画→アニメの変換作業ですわ。

 前にも言いましたけど。
 原作の『うる星』って、「1年4組」と「2年4組」とで作風が全然違うんですよね。

 1年4組時代は、あたる&しのぶの相思相愛カップルが毎度毎度、人外によってアオハルを邪魔されるSF怪奇もどきのドタバタ悲喜劇。

 一方、2年4組時代、特に進級当初は、不可思議の要素が薄まって……と言うかほとんど消えて、単なる学園ドタバタになった。
 1年4組のときはそこまででもなかった、あたるのアホ面アホ言動が極端になりましたし。しのぶはイケメン面堂に惚れるだけの、ただの脇役・机女に降格しましたし。
 舞台は専ら友引高校の中で、しかも花和先生という学園路線を徹底誇示する追加キャラもあって。
 このあおりで、怪奇担当の錯乱坊もサクラさんも出番を失った。復帰したのは夏頃だったと思います。

 それほどに、新キャラである面堂の存在は大きかったわけです。

 自分が『うる星』に求めていたのは「1年4組」の空気感であって、なので当時、面堂は大嫌いなキャラでしたね。作品世界をブチ壊した張本人ですから(苦笑)。
 それもありまして、面堂が出ない話は2年4組であっても好きでした。例えばコタちゃん初登場のエピなどは、1年4組時代の作風そのままですよ。
 まあ、あんまりなかったと思いますけどね、面堂が出ない話って。(;^_^A

 今だから言いますが。
 当時、コミック本の購読をやめようかと本気で悩んだ時期があったんですよ。たしか花和先生の頃です。ガチで、つまらなかったから。
 その後に、インフルエンザの回でサクラさんが校医として復帰。夏休みエピで錯乱坊が復帰。で、学園モノの途中に、たまーに、コタちゃんなどなど不可思議路線が入るので、我慢して購読し続けたワケです。ぶっちゃけ連載中期頃は、コタちゃんのためだけに買ってたかも(苦笑)。
 と同時に、押井体制下のTVアニメが購読継続の推進剤になってくれていた、という事実もあります。だからこそ妖之佑は、原作絶対主義者に何を言われようとも、原作者様が本当に激怒しておられたとしても、押井版アニメを断じて否定しないのです。
 重ねて、はっきり言いますが。花和先生や登場初期のランが関わるエピは、本当につまらなかったです。終盤でも、渚や面堂家お庭番の親子が、つまらんかった。もはや無理矢理の梃子入れにしか見えず、痛々しかったです。連載を引き延ばさず、もっと早く「ボーイミーツガール」に入るべきだったと、今は思いますね。
 高橋さんは、連載作品のほぼ全てがアニメ化されるほどに凄い才能の持ち主でいらっしゃいますが。でも、天才も完璧ではない、ということですよ。

 今回は尺の関係でか、無理矢理に二つの原作を一つに圧縮してましたね。
 その影響で、あたるがしのぶを口説き落とすシーンの割愛と、洞窟内に埋まっていた宇宙船の主の変更があり、少し原作との相異が出てきました。
 が。
 はたして、アニメ独自の解釈、アニメ独自の楽しさは出てくるんでしょうか。

 正直、期待はできそうにないですが。
 むー。

八專始め (旧暦 神無月二日)

 探偵のテンプレ(ハンチング帽、ステッキ、パイプ)はホームズ。
 怪盗のテンプレ(シルクハット、マント)はルパン。
 では、刑事のテンプレ(ソフト帽、トレンチコート)は誰なんだ?

 少なくとも銭形警部でないのだけは確かです。
 それよりもっと古い手塚先生の『旋風Z』に下田警部というのが出てきて、これがテンプレの格好でしたから。ちなみに、これの主人公・Zはルパンみたいな服装(笑)。

 たぶん洋画あたりが元なんでしょうけど。
 ただなあ。洋画でソフト帽&トレンチコートだと、むしろスパイかギャングなんですよねぇ。禁酒法時代を描いた映画なんて、まんまこれでしょ。ほら、ソフト帽にトレンチコートの男が、ついでに葉巻加えてドラム・マガジンのトミーガン連射したら、バッチリですやん。

 というわけで。
 判らん。
 誰だ刑事テンプレの元祖?