下弦 (旧暦 睦月廿四日)

 多度大社の上げ馬神事で、坂を緩くし土壁を無くす、という決定がなされたそうで。
 朗報だと思います。

 国府宮神社の、はだか祭りも、これまでNGだった女性による儺追笹の奉納が可能になりました。
 歓迎の意味でか手桶隊が、その女性陣に水ぶっかけてましたね♪ 本来、手桶隊が水をかけるのは新男登場を待つあたりからですからね。予定にない行動だったはずですよこれ。

 昔は女人禁制だった信仰の山々に今は女性も入れます。
 昔は不可だった相撲の女性観戦も今は普通ですし、土俵上の柱のあった屋根が吊り屋根になりましたし。
 伝統は大切ですが、時代の流れに逆らっては、社会悪とすらなりかねません。

 これまでの上げ馬神事関係者の姿勢が意固地だっただけなんですね。
 会見の場での神社側の人、かなり表情が険しかったのでねぇ……実は腹の内では土壁廃止に依然として心底大反対なのかも、と感じましたですよ。

 歴史ある伝統だからとにかく変えてはならん。
 と言うのなら。
 それより先に、明治政府の神仏分離令で強制的に主祭神を変更させられた各神社すべて、旧来の神佛習合に戻すべきじゃね?