一の酉、一粒万倍日 (旧暦 神無月十一日)

 たった一回で、クラマ姫が登場して掟に縛られて掟から解放されるまでの原作数話分を一気に、やっちまった。
 凄い圧縮ぶり。

 これだと、牛若様のエピソードはカットですなあ。
 あれ好きだったのに……原作の1年4組時代をことごとくスルーしてくれやがる。
 この原作回では、歴史改変でクラマ姫の存在そのものを消そうと画策したり。また同じ頃の別の話では、呪いの人形に使うため、しのぶの髪の毛を狙ったりと。ラムがしっかり“鬼”だった。
 あたるはあたるで、クラマ姫抹殺に動いたラムのけしかけた刺客を弁慶と一目で認識したり牛若伝説をちゃんと知ってたりと、一般教養を持っていた。
 バランスが良かったんですよね。
 それが2年4組になって、ラムはただの癇癪持ちヒロインに、あたるはただの阿呆になってしまった……。

 ちなみに、今回の劇中にあった、
「ここまでコケにされて平気なのけ?」
「俺という男はなあ、バカにされればされるほど――」
 のやりとりも、1年4組時代、クラマ姫による学習塾でのことでした。
 ちなみにちなみに、この原作回のラムのミニワンピ&ハンチング帽が◎だった♪

 まあいい。

 長老の声が、お懐かしや。
 まさか、二又さんが『うる星』に帰ってきてくれるとは。チビではないけど。
 これは、千葉さんとかも? いやいや、さすがにそれは厳しいかな。