(旧暦 長月四日)

 毎回OPで仰々しく構えてた侍さんたち、あっけないにも程がある。
 ホント、容赦ねーなー。

 忠犬くん惜しい。
 一瞬でそこまで状況を読み取ったのは見事だけど……そもそも前提が誤ってますからねえ。
 ラナーは術にかけられたのではなく、自らの意志で国王を斬った。
 に違いありません。おそらくですが、アインズが課した最終試験でしょう。魔導国への忠誠を行動で証明しろと。

 ご丁寧に過去のシーンあれこれを並べて、ラナーが最初っから王国を売り飛ばしていたことを説明してくれましたし。
 しかも悪魔になることが望みだったとは恐れ入りました。で、忠犬くんにも悪魔への勧誘……。これでは彼に期待した単位さんも爪切りさんも浮かばれません。
 究極至高のヤンデレですな。かのコトノハサマをあっさりと凌駕してる。

 王国の滅亡は、滅茶苦茶なイチャモンに端を発するものではありますが。
 ラナーの本性を知っていたザナック殿下とレエブン候が、もう少し何とか動けなかったものか……いや、お二方も、あそこまでラナーの闇が深いとは想像だにしていなかったか。
 国王はダメダメだからなあ。ラナーの正体を知ったのは、それこそ最期の瞬間だろうし。第一王子が八本指と連んでたことも知らないし。ともにザナック殿下が注進したとしても聞く耳持たず全否定だろうし。ついでに、腐敗した貴族連中を切り捨てできないでいたし。
 あー。ナザリックが出現しなくても早晩、聡明な皇帝率いる帝国に敗北したかな王国は。
 とは言え、帝国なら鏖にはしないだろうから、やっぱり「魔導王さえいなければ」ではあるな。

 ふー。
 ラナーの凄さに、三流貴族馬鹿息子の末路なんて、どーでもよくなったわ(笑)。

 そして。
 アインズは、やはり悪。それも邪悪凶悪。
 原作がどう締めるのか、そして五期があるのかは判りませんが。
 個人的には、最後の最後にアインズには絶望を味わってもらいたいものです。あ、ワン。