百鬼夜行

 修羅を鬼と呼ぶこともあり。
 悪鬼羅刹などという言葉もあり。

 つくづく、「鬼」とは便利に使い回されている名称だな。

 と。

 鳥山石燕などは「鬼」という妖怪がいるように描いているけど、実際には、魔物の代名詞とか総称とかだからね。

 でもって、一般的に「鬼」として認識されている外見、すなわち角と虎皮褌は、地獄の獄卒の姿だし。
 なら、同じく獄卒である牛頭馬頭との関係性や如何に?

 などと。
 天狗さんや河童と違って、鬼は具体的に考え始めると迷路に入ってしまいます。

 少なくとも、そこらに転がってる異世界モノみたく、鬼をオークやオーガと読み替えるってのはNGですね。
 話はそんな単純じゃない。
 龍とドラゴン並みに別物なのだから。