昨日の日記の続き。

 業界再編と言うと聞こえはいいですが。
 どうにも不健全な気がしてならないのは妖之佑がヘソ曲がりだからでしょうか。

 ほら。金融とか鉄鋼とかで言われることに、
「両社の経営統合により、業界規模第一位の企業が新たに誕生」
 なんてフレーズがあるじゃないですか。
 何のことはない。二つの会社が合体すれば他社より数値的に大きな一つの会社になれる、という短絡思考ですよ。インスタントなお手軽手法にすぎません。
 でもね。ハカイダー四人衆で勝てないからとガッタイダーになっても、やっぱり01には勝てなかったんですよ。勝てないのには、ちゃんとした理由があるんです。ただ合体するだけで勝てるのなら日本の企業すべてを一つに統合すればいい。きっと中華にも勝てるでしょう。
 でも、やらないですよね。勝てないって判ってるから。
 要するに、前向きというよりは「とりあえずHP上げとこう」的な安易な守りの姿勢に思えてならないのです。

 そもそも「持ち株会社」って、いつ頃から日本に蔓延ってますかね?
 トーシローな妖之佑には、あれこそが諸悪の根源と思えてなりません。あれのせいで各企業の個性が死に、前進力・挑戦精神が削がれ、少しずつ衰退していき、最後には消えてしまうのですよ。
 日本の長期に渡る不景気とデフレって、持ち株会社という仕組みが一因じゃないかな? だって、このシステムって「現場を知らない偉い人が、書類の数字だけ見て現場に無茶振りする」典型でしょ。
 各老舗家電メーカーに元気がなく(サンヨーは消失。シャープは死に体。東芝も危険水域レベル)。その反面、例えばアイリスオーヤマなどは家電品でも勢いがある。この事実が、まさに↑の妖之佑の説を裏付けているのではないでしょうか。

 ダイハツ、日野、スバルを傘下にしているトヨタは、うまくやっているようですが、これはトヨタ持ち株会社ではないからでしょう。と言うか自動車産業では古くからある形態ではありますし(U.K. のBMCとか伊太利亜フィアットとかね)。
 カドカワンゴ(笑)も、今のところは問題なさげですが……はてさて、どうなりますことか(角川の大統合当初に大声で謳っていた「ブランドカンパニー」は、一年そこそこで廃止してたよなー)。
 今のパナソニックは、ほぼ持ち株会社と同じですかね〜。サンヨーを買収、看板を下ろさせ従業員を解雇、ゴリラとエネループの権利だけ巻き上げた。やってることは、まるで「どこの台湾企業だ!?」レベルじゃね?

 なか卯すき屋が同じ企業グループだなんて、なんかヤだ。
 松坂屋と大丸が同じってのも、愛知県民としては複雑な心境。
 デノンとマランツが同じ会社の中にいるのは、やっぱり変だと思います。健全な競争にならないって。