庚申 (旧暦 葉月廿九日)

 頭の中でグルグルしていることを整理するために書き出してみる。
 ゆえに、まとまりがない。
 が、これは日記なので、かまわんかと。





 カリオストロ伯爵(ラザール・ド・カリオストロ)。
 ムスカ大佐(ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ)。
 ともに本家を羨み憎んできた分家の末裔という設定。

 クシャナ殿下とクロトワ参謀の関係。
 ナウシカとミトじい、あるいはナウシカとユパ様の関係。
 これも似ている。

 モンスリー女史の転身ぶりは、大海賊の孫娘キャシーのそれと、そっくりの行程。
 そう言や、オットセイの船員はドンゴロスに外見も言動も瓜二つだ。
 また、一説によると、シルバー船長はボルゴの元となったという話も。

 まー考えたら、ナウシカと小山田マキが似すぎてるワケで(もう少し言うと、ナウシカクラリス姫成分を混合してデチューンしたのがマキだと思われ)。
 そんなクラリス姫は、秘宝を受け継ぐ王家の末裔であり「男子に守られる女子」という設定が、シータとモロ被りする(要は、王道ストーリということだが)。

 で、そんな小娘どもは放っといて。
 宮崎監督の理想とする女性・最終進化形態と思われるのが他ならぬドーラ船長。
 タイガーモス号船長室にあった肖像画からすると、ナウシカもマキもクラリスも歳を取って経験を積んだらドーラさんのようになることが、かなりの確度で予測できる(笑)。
 ドーラさんと外見的にそっくりな湯婆婆は、しかしながら性格がドーラさんと違いすぎる。が、これは湯婆婆の双子の姉・銭婆を見れば納得がいく。ドーラさんを両極に二分割したのが、あの双子姉妹なのだよ。

 これらを見てきて。
 大御大である宮崎監督であってすら、キャラの使い回しをよくする、という証拠となろう。

 いがみ合いから最終的に結婚に至ったダイス船長とモンスリーの関係は(年齢はともかくとして)「Boy meets Girl」の典型的パターン。

 誤解を恐れずに言えば。
 宮崎作品は王道と使い回しで成立している。
 と断言できよう。

 一連の作品群では、レプカ局長が悪役としては突出している気がするね。
 彼に比べたら、先祖の栄光にしがみついているムスカは小者。まして、伯爵なんて野望がセコすぎる。





 いや、本当にまとまりがないね。
 なので、ツッコミご無用。