(旧暦 皐月廿八日)

『スジナシ』が終わりました。
 実に実に酷い最終回でありました。

 あんな駄作が十六年間の集大成だなんて認めたくありません。

 んが。
 逆説的に申しますと。
鶴瓶の」が付いた“中井美穂版スジナシ”としてなら、見事に集大成だったと言えます。
 それほどに、最後の二年半(くらいかな?)はゴミだらけでした。

 にしても。
 最終回に一番酷いゲストを持ってきましたね。役者じゃなくて関ジャニだぜ?

 出来が最悪だったのはゲストが関ジャニだからと言いたくはありませんが。
 でも、関ジャニだからなのかな、とも思いました。

 あのガキ。
 自分の設定に鶴瓶師匠が乗ってくれないことに抗議して、「それがスジナシじゃないですか!」と言ってましたが。
 近年劣化の一途な鶴瓶師匠でも、さすがにあんな大根芝居に乗れるかよ。
 ってことですよ。

 それより何より。
『スジナシ』大好きを自称している奴は、実は『スジナシ』をまったく理解していない。
 まあ、ガキんちょだから仕方ない部分はありますが。
 奴のやったことは、自分の設定を相手に押しつけているだけです。キャッチボールじゃない。一方的に球をぶつけているだけ。それでは乗れませんって。

 これね。
 過去に、おもにベテラン女優氏がゲストのときに、よく起こった状況でもあります。
 どういうわけかベテラン女優氏には、最初から(人によっては前日から)設定やストーリをガチガチに決めてしまい何があってもその設定とストーリから動かない、相手とのキャッチボールをする気がない、という人がチラホラ見受けられました。オファーにてアドリブだと説明を受けているにもかかわらず、です。
 たしか森光子さんと泉ピン子が、そうだったかと(森さんは当時のご年齢からしても企画そのものを理解なさっていなかった可能性がありますが、泉ピン子は酷いね)。
 相手がベテラン女優だから師匠も乗らざるを得ない(っていうか、師匠が妥協しなかったら芝居が進まない事態だったからねぇ……)わけですが、関ジャニ相手に、そんな気遣いは不要。結果、即興ドラマは崩壊しましたとさ。

 そんな崩壊ぶりを見るにつけ、中井美穂版の『スジナシ』を象徴する見事な最終回だったのかもしれませんね。

 とりあえず、あの関ジャニは、これから先も芝居をするつもりなら、古典落語の『淀五郎』を聴いておくべきでしょう。
 鶴瓶師匠がなぜ乗ってきてくれなかったかを理解できるかもしれません。



 本放送が終わったことだし、せっかくなので初期の『スジナシ』を一気に再放送してくれないかな。面白い作品が満載だから。
 まー、DVD売ってるから、やらんだろうけど(苦笑)。