下弦 (旧暦 如月廿三日)

 新年度となれば。

 新入社員とくるわけです。

 たいへんですよね、これから。

 仕事がたいへんなのは当然。
 頑張っていただくしかないです。

 ただね。
 頑張らなくてもいい部分も、本当ならあると思うのです。

 人間関係。
 悩みますよね。

 これに関係して。

 社員旅行、宴会などなどなどなど。
 今の時期なら花見でしょうか。

 社員同士の親睦を深めるため。
 と言えば聞こえは良いですがね。

 こういった席が苦痛な層も確かに、いるのですよ。
 下戸の人だって、いっぱいいますし。

 しかし参加しないと、それ以降の風当たりが、きつくなる。

 親睦目的とは言え強要はどうよ?
 酒の呑めない人にムリクリ呑ませるってどうよ?

 どこかのニュース・サイトかブログに、いわゆる「今どきの若いモン」を批判した文章がありまして。
 その中に、就業時間後の飲み会や社員旅行について残業手当や休日出勤手当を請求した新入社員の話がありまして。

 さすがに、これは、やりすぎかとは思いますが。
 仕事関係の圧力でもって苦痛を強いられる、となれば、見返りを求めるのも、あるいは当然かもしれません。
 そう最近では思うようになってきましたね。

 妖之佑の実体験としては。
 宴会も社員旅行も「騒ぎたい上司のために存在し、部下は、それを盛り上げるためだけに参加させられる」ものだと認識しています。
 そこまで言わずとも、この手の席における酒の呑める連中は呑めない人のことを理解できていませんからね、絶対に。

 ↑の新入社員の例は極端かもしれませんが、あるいはいっそのこと、こういった人たちがこぞって訴訟を起こせば、会社のありかたも変化するかもしれませんね。

 ちなみに宴会も社員旅行も大嫌いだった妖之佑は当然の結果として社内で孤立、味方のいないまま社を去りましたとも。
 別に、いいんですけどね。昔のことですから。

 でも、これからの人が、同じような目に遭って、せっかく入った会社を追われるのは、もったいないと思うのです。
 逆に、そんな思いやりのないダメ会社など早いうちにサッサと見限るほうが正解という考えもありますが。

 ただ、会社によっては接待という業務もありますからなー。
 いちがいには言えないのが、なんとも……。

 経営者や上司が下戸で、部下が酒呑みのほうがバランスいいのかな?
 それとも、それはそれで問題が生じますかねぇ。

 でも、やっぱり強要は、いかんと思うよ。
 だって、酒も宴会も、楽しむためのものでしょ?