(旧暦 睦月二日)

 例のPC遠隔操作事件の容疑者が逮捕された。
 というニュースで、もちきりですが。

 マスコミの反応がね。
 どこも、「犯人捕まる」って感じの文面なのが、いただけません。

 まだ「容疑者」の段階ですよね。つまり今の段階では「犯人」ではない。
 にも関わらず相も変わらず犯人扱いでプライバシー晒しもの状態。

 誤認逮捕事件についてのマスコミとしての反省は見た限りでは皆無です。
 これでは日本から冤罪が消えるはずありません。
 警察の捜査が慎重であるべきなのは、もちろん当然のことですが。マスコミの報道姿勢も、かなり改善しない限りダメだと感じました。

 そもそも、すべての犯罪捜査に関して、容疑者逮捕の段階では大きく報じるべきではないと思います。
 その時点ではまだ無罪である人について「犯人が捕まった! 犯人は、こんな奴だ!」と大騒ぎする。ここにこそ冤罪の温床があると言わざるを得ません。
 怖いものです。