社日、小つち、三隣亡、大雄山道了尊大祭 (旧暦 葉月廿一日)

 入院中で家を離れているのに、息子二人の心理状態をきっちり掌握している母親。
 同じ家にいるのに、売れっ子アイドルの妹しか目に入らず、姉をガン無視な母親。
 この対比は面白かったです。
「幸せな家族だけじゃないんだよ」という台詞は深い。独り善がりの一輝には特に必要な認識です。

 ただ。
 ダメ母親がAパートとBパートで別人すぎました。
 電話に出なかったのは仕方ないとしても、それが誘拐されていたからだったというのに、何事もなかった(まあ無傷で助けられたけどさ)かのように姉を無視して妹の付け人。そこは、一言だけでも、出なかったことを謝れよ。クズか。
 なのにBパート、怪物になっても「そんなの関係ない」って慈母……人格変わりすぎ。
 Aパートの様子からすれば、「あんな怪物、もうウチの子じゃない」くらい言いそうでしたよ。
 あの娘が助かる話なんだから、母親をもう少し丁寧に描いてほしい。それがないから嘘くさい三文話になっちまった。

 開発者氏の部屋が歴代ライダーのフィギュアだらけなのは、どういう世界設定なんでしょ。
 いや前回、マンモス形態のリバイスが電王に似てるなとは思ったんですよ。合体マンモスは先行して出現するレールの上を走行しましたし。
 で、今回の翼竜バイスファイズ似。
 開発者氏がライダーヲタなのは判ったけど……どういう世界なんだ?

 最後、一輝だけが写真から消えるというのは……契約したから人間やめ始めてるってこと?

彼岸明け (旧暦 葉月廿日)

 銭湯話は楽しい工夫があって笑えました。
 つか、あーゆー演出があるんじゃないかと原作を隅々まで見てたんですよね。でも、なかった。
 なので、アニメでやってくれて嬉しいです。

 講演話は原作のほうが上ですね。
 原作ではジャヒー様、お菓子ひと口も食べる間もなく目的地に着いてリムジンを降ろされましたから(笑)。

 魔界パーティー話は原作どーりっと。
 ドゥルジさんの変態度が、すばらでございます。
 粉々になったスマホの本体価格だけで、ジャヒー様の生活費何週間いや何ヶ月分だろうか……。

 あ。
 Cパート、ないんだ。

(旧暦 葉月十九日)

 通りで遭遇って……あれ? 最終回だっけ?
 うわ。最終回だった。今期、早かった感じがする。
 つか、久住さんの出番が店外って初めてじゃ? 前にもあった?

 嫁に店のこと任せて旦那は釣り三昧。それでも店は傾いてない。
 ってのは平和な証拠です。
 昔なら、そんな店がいっぱいあったんでしょうが。
 会社の宴会部長もですが、そういう人たちを許せる余裕が社会全体にあった。
 それが今じゃどうだ。合理化合理化ってキッチキチになっちまいやがって。
 決して豊かでなかった人口過密の江戸の町でも、そんな余裕はあったんですよ。江戸の町で餓死するなんてのが、むしろ困難だった。
 そう考えると、昭和→平成→令和と、日本が健全な成長をしているとは思えませんね。

 店の前で悩むってのは、実は店内から丸見えなんですよねぇ、たとえ磨りガラスであっても。店員やってたことあるから、よく判る。
 だから自分が悩むときは立ち位置に警戒するのだよ(爆)。

 イタリアンで洋食屋さんでランチなのに箸と岡持なんだな。これが良い。
 ランチに付く珈琲が、まさかのドリップ、しかも紙でなくネル。
 いろいろと凄い店だ。

 五郎さんが呟いてたデパートの大食堂なんて生存してるのかな今?
 食券先に買う店ね。ウエイトレスさんが黒&フリル&カチューシャの制服の店ね。お子様専用椅子が常備されてる店ね。懐かしい。
 今はテナントだけなんじゃないのかな、デパートの食堂って。屋上のミニ遊園地も消えてるだろうなぁ。

 食事する五郎さんの背景に掛かってた世界地図が気になりました。五郎さん、取り寄せてくれないかな(笑)。
 なお、さすがに懐中時計は輸入雑貨商よりも輸入時計専門店で買ったほうがいいと思う。後々のメンテのことを考えても。



 そう言えば今期は視聴者プレゼントなかったですね。
 ロケでの感染防止策に予算取られたかな?

 マスクや消毒液やアクリル板が要らなくなる日が、早く来てほしいものですね。

不成就日 (旧暦 葉月十八日)

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 『ゲゲゲの鬼太郎』5~7
  水木しげる/中公文庫


 これに同じく第4巻を加えることで、つまりは中公文庫の第4~7巻の四冊で『新編ゲゲゲの鬼太郎』および『鬼太郎地獄編』をコンプできます。収録順も、ほぼ掲載順に近い。
 つまるところ、『水木しげるコレクション』とで、けっこう被ってしまうんですよね~。
 でも、『新編』&『地獄編』に限って言えば中公文庫で揃えるのがベスト(無論、大全集は別枠)。

 タチキリが多いということは、もう言いましたから。
 他の話題を。

『新編』の特徴として挙げられる第一は、猫娘がレギュラー入りしたことでしょう。
 アニメで『鬼太郎』に入った人には意外なことですが原作において、猫娘は旧マガジン版の「猫娘ねずみ男」で一回登場したっきりです。
 少年サンデー版に出てきたのは猫子という、まったくの別人。
 その後、猫娘は『挑戦シリーズ!』で、お下げ髪での登場。そして鬼太郎が高校生になった『続鬼太郎』では大人びて……と言うか変わり果てた姿(笑)で登場。
 つまり、我々のよく知る外見、前髪パッツン&後ろ刈り上げ&ワンピースの猫娘は旧版では一度しか登場しておらず、その活躍は『新編』を待たねばならなかったのです。
 これは、アニメ準拠のデザインとなった『新編』のゲゲゲハウス同様、アニメからの謂わば“逆輸入”と言えます。その意味で、アニメ版の特に第二期の功績は大きい。

 シーサーが新たな仲間として参入したことも『新編』の特徴ですね。鬼太郎のそばに付いて、いろいろ学びたいと言いつつ、ねずみ男に上手く転がされる様子は、『こち亀』の寺井さんや本田くんに被ります♪
 一方で、夢子ちゃんは出てきません。彼女はアニメ第三期の完全オリジナルですから。

 週刊少年マガジンでの『新編』連載が終了すると、すぐに月刊少年マガジンで『地獄編』が開始されました。
 その経緯については、『新編』の最終話「鬼道衆」で砂かけ婆たちがメタ発言してます(笑)。

 この『地獄編』が問題ありでして……。
 詳しくはネタバレになるので控えておきますが。
 今までの何十年かを覆すと言うか否定する内容で。
 正直言って困惑しますよ。ええ。

秋分、彼岸中日 (旧暦 葉月十七日)

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 『水木しげるコレクション』全五巻
  水木しげる/角川文庫


 古本なのでカバーの仕様が新旧バラバラです。(;^_^A

 第1巻に『鬼太郎地獄編』が。
 第3巻に『雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎』が。
 それぞれ全話収録。

 また、青年誌で連載された『挑戦シリーズ!』から「UFOの秘密」が第1巻に、「地上絵の秘密」が第5巻に、それぞれ収録されています。
 残念ながら「太古の秘密」は入っていません。

 そして、これも青年誌連載の『新ゲゲゲの鬼太郎』が収録されています。
『雪姫ちゃん』以上に『新鬼太郎』こそが、この五冊の本命かもしれません。ただし、コンプには少し遠いです。


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 『ゲゲゲの鬼太郎 4 猫町切符』
  水木しげる/中公文庫


 これを足すことで『新鬼太郎』は、一話を残して揃います。

『挑戦』は、青年誌ということもあってか、大人向けです。よーするにエロエロです(苦笑)。
『新』は、そこまで極端ではありませんが、それでも少年誌に比べると大人向けですね。
『雪姫ちゃん』は少年誌なので、安心して読めます(笑)。
 他には、アニメ第三期と併走していた少年マガジン連載の『新編ゲゲゲの鬼太郎』から抜粋の形で収録されています。

 で。
 その『新鬼太郎』残りの一話「影くい猫」ですが。


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 『水木サンの猫』
  水木しげる/講談社漫画文庫


 これに収録されています。
 この本は“猫縛り”でいろいろ集めた水木サンの短編集です。
 なので、少年マガジン版『鬼太郎』の「猫仙人」や「猫娘ねずみ男」、そして鬼太郎が高校生になった『続ゲゲゲの鬼太郎』の「猫娘」も入っています。
 おかげで、角川文庫、中公文庫とで、「猫町切符」が三つも被りましたよ(苦笑)。


 ちなみに余談ですが。

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『コレクション』五冊を並べて腹を見てみました。
 白黒がはっきりしてますよね。
 白いところは『挑戦』と『新』と『雪姫』、黒いところは『新編』と『地獄編』。
 いちおう、青年誌と少年誌とで違いが出ています。つまり、原稿製作で「タチキリ」を多用しているかいないか。

 少年誌連載であっても『雪姫』と、これらより前のアニメ第一、二期の頃の原作ですとタチキリは、ほとんど見られません。
 つまり、タチキリの乱発はアニメ第三期の頃の作風と言える。
 と言うか想像ですが、水木サンでなくアシスタントのかたがたがやったんじゃないのかなと思うんですよね、タチキリ連発。

 タチキリは安易に使うと、B4紙に引いた基本の枠がメチャクチャ狭く感じるようになって、やめられなくなりますからね。つまり習慣性・中毒性がある。
 昔は、漫画を物語としてよりも絵画として扱う少女漫画にこの傾向が強かったのですが、その後、どおくまんさんなどが全頁タチキリにしちまって……何と言うか、タチキリ解禁みたくなった印象があります。
 最近ですと『ハンチョウ』も近いですし。

 タチキリは本来、メリハリを付けるための手法です。重要人物の登場シーンで四段抜きにするとかと同じことですね。
 なので乱用はバツであり、まして全頁タチキリ構成など論外だと個人的には思います。何より読みにくいですから。

 よって、水木サンが乱用したとは思えない。
 ならば“犯人”は?
 ということですよ。

(旧暦 葉月十六日)

 沼川の疑問に答えてみる。

 パフェとサンデーの違い。

 いや。
 見た目の違いとして、パフェは上下に高く、サンデーは平べったい。
 パフェの語源は「完璧」。
 くらいのことしか知らないけどね。
 だから今回、調べたことの備忘録ということで。

 結論。
 パフェは仏蘭西発祥。「完璧」を意味する仏蘭西語「パルフェ」からの命名
 サンデーは亜米利加発祥。日曜日限定メニューだったための命名
 中身はともに、クリームやフルーツなどなど冷たい甘味をいろいろ盛り付けたもの。
 つまり発祥の地が違うだけで、豪勢てんこ盛りの冷たいスイーツという発想や、その材料は、ほぼ同じ。

 調べてて知ったことがもう一つ。
 アラモードは日本発祥。

 で。誤解してたけど。
 正しくは。
 パフェは背が高い。
 サンデーは普通。
 そしてアラモードが幅広。
 だそうな。