（旧暦弥生廿八日） - 妖庵 ―あやおり―

　これは凄い。

　資料は豊富に存在するので、図書館に行けば事足りますが。
　でも、ここまで緻密な絵にするのは、資料集め、その資料の読み解き、そして作画と、とんでもない時間と労力がかかったと思います。
　とにかく、すべてを正確に描こうという気迫・執念を感じますね。

　比べたら、太秦の時代劇は嘘八百です。何の資料にもなりゃしない。
　映像作品で正確に描いてたのは、たぶん『タイムスクープハンター』くらいなものかと。

　この漫画の、例えば女性陣の帯を見てごらんなさいませ。それだけでも、しっかり考証されているのが判ります。
　ただの町娘がお太鼓結びして、あまっさえ帯留めまでしてる、しかもそれが普段着だっちゅー時代劇なんてクソだよゴミだよ。

　とにもかくにも。
　すばらでございます。