庚申待ち

 庚申の夜は体内に棲む三尸という監視役が天へと報告に出かける夜。宿主が眠っているときだけ、三尸は体の外に出られる。
 スパイにあることないこと密告されるとペナルティとして寿命を減らされるので、こいつらを体外に出さないことが人としては急務。
 よって、人々はこの夜だけ寝ずの完徹をした。

 というのが庚申待ちですね。