庚申待ちに関係する「三尸」は虫とされています。
でも、その姿を描いた絵を見ますと、一体は人(しかも着衣)、一体は獣、そして一体は人の足に獣の頭という、およそ「虫」とは似ても似つかぬ外見をしています。
さすがに不可思議領域の虫、一筋縄ではいきません。
この三尸は言わば人体に潜むマルウェア、スパイウェアであり、マイナス・ポイントばかりを天界に報告するという……。
逆に、良い事だけを報告してくれる虫とかって、いないものなんでしょうかね。ほら、閻魔大王の側近だって、検事役だけでなく弁護士もいるじゃありませんか。ねぇ。