花まつり (旧暦 如月丗日)

 
 『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 14』
  森田季節シバユウスケ・紅緒/ガンガンコミックスONLINE


 精霊がどんどん増えるのな。
 しかも揃いも揃って全員、酒の呑みかたが下手(爆)。

 そうか。
 精霊って、ある日、突然にポコッと発生するのか。しかも真っ裸で。
 それは困るな。
 ユフフママも、そうだったのかな。
 それは……ヤバイな。

 浄化されたフラットルテは、あれはあれでアリです。
 逆に野生児になったライカを見てみたい。

(旧暦 如月廿九日)

 例によって、オイラのアンテナが低かったって話。



 2019年に、W3C が縦書き言語への対応をしてくれていたのですね。
 それまでは、あれこれ苦肉の策(ドリキャスで縦書き表示の実験とか懐かしいわ~)で実現できていた縦書き表示が、簡単な CSS で可能に。

 これ、たぶん中華マネーの力ですね。
 日本がいくら言っても、W3C聞く耳などなかった。

 口惜しいですが、まあ結果オーライということで。
 縦書き構成サイトがどんどん出てくると面白いのですが、さすがにそこまではいかないか。


 ということで。
 本宅の拙作頁を縦書きに変えちまいました。
 いちおう、Edge と VivaldiFirefox で確認してあります。
 Firefox のみ微妙なところがなきにしもあらずですが、まあ自己採点で合格ラインでしょう(笑)。
 半角組文字の処理し忘れ箇所があるかもしれません。ぼちぼち直していきますです。
 ギリシア文字が個別に設定しないと縦になってくれんのは意外だったな。

 いやー、やっぱり小説は縦書きですよねぇ。

 にしても二十年前のオイラ、そこそこ突き進むパワーあってんな。わりと厚顔無恥な、ふざけた文章だよ。
 今やヨボヨボですが……。

一粒万倍日 (旧暦 如月廿八日)

 第2クール突入でOP、ED両曲が刷新……OPが合ってねー異世界感ゼローミスマッチすぎるー。
 あんなんでも、数話経ったら慣れるのかな?

「少し前」
 そう。ライオスたちと出会う前のタンスじーちゃんPTです、ここ。
 ちょうどマルシルがウンディーネを怒らせてる頃じゃないかな。

 原作でも戦慄させられたカブルーのアサシンぶり。
 動きが加わると増強されますね。あれは敵に回したくないわ。

 好きなモノについて語り出すと瞳孔がすぼまり饒舌になる。
 これ、ライオスと同類だと気づきました。
 ライオスが魔物生態ヲタなのに対して、カブルーは人間観察ヲタなんですね。
 で、ライオスは他人に興味が無く、カブルーは魔物知識の強化を全然やろうとしない(ライオスならシーサーペントの“頸動脈”も知ってるからな、まちがいなく)。
 そりゃライオスのほうが迷宮探索に向いてますわな。

 そんな全滅担当PTのドワーフ女性が、ナマリの厳しい事情を少しだけ語ってくれました。
 これで、ナマリは薄情と思われるのを覚悟のうえでライオスたちと別れた、と視聴者(読者)が察してくれる、という仕掛けですね。

 チルチャックのことを嫌っている、全滅担当PTのハーフフットも同じく。
 チルが組合を作って仕切ってる理由は、後のエピソードで出てきます。彼が単にガメツイだけでないのも、もう視聴者(読者)は気づいてますけどね。

 人間観察大好きカブルーゆえ、目の前しか見えていないシュローに取り入るのは実に簡単。カマのかけかたがプロだよ。
 マイヅルさんは訝しんでるかもしれんが、坊ちゃんが決めたことなら逆らえないからなぁ。

 原作ともども。
 互いを気遣い合う三人の背景ならぬ前景になってる白目マルシルが、メチャ笑えます。

百鬼夜行

 般若というのが、よく判らないんですよね。
 ええ、長い角の生えた怖い怖いお面の般若。

 あれは情念や怨念で恐ろしい姿に変化してしまった女性。
 つまり鬼女の顔なのですが。

 でも、それがなんで般若?
 般若ってのは、古代印度の「知恵」を意味する「プラジュナー(あるいはパンニャ)」を、それが伝わった中国で音訳したものです。
 なので「般若心経」とか「大般若経」とかあるわけですね(とすると「般若」の言い出しっぺは玄奘三蔵かもしれんな♪)。

 どう考えても嫉妬や怨嗟の炎に燃える女とは繋がりません。
 Wikipedia でも調べましたが、納得のいく説は無く。
 ということは、そもそもの成り立ちそのものがいいかげんだったのでしょう。誰ともなく言い始めたのが長い間に定着した?

 であれば。
 もう、あのお面のことを般若と呼ぶのをやめたらいいと思うのですが、どうでしょ?
 元々が根拠の薄い呼称だったのであれば、ここらで引導を渡してやるのもいいのでは。言葉は常に変質するものですし。

 というわけで。
 私個人は、あのお面のことを般若と呼ぶのをやめます。
「怖い鬼女のお面」で、ちゃんと伝わりますよねぇ?
(と言いつつ、きっと無意識に言っちまうんだぜー)

(旧暦 如月廿七日)

 裏金議員

 ゴールポスト動かし続け着工徹底妨害&県税泥棒知事

 SNS不適切裁判官

 雷注意報スルー言い訳高校

 テロをISでなく宇のせいにするプー

 そしてプーに乗せられて入隊志願する思考停止モスクワ市民



 クズばっかですね。
 連中に天罰が下らんことを。

清明、不成就日 (旧暦 如月廿六日)

 
 『蜘蛛ですが、なにか?』第1~13巻
  馬場翁かかし朝浩・輝竜司/角川コミックスA


 古本です。
 はい、すみませんです。

 だってさー。
 一気に全巻揃えようとしても、書店に在庫が無いんですよー。
 ネット書店もダメなんですよーバラバラでしか手に入らない。それでは全巻が揃わない。しかも、あちこちで買い集めたら送料で大損する。
 一発勝負のまとめ買いをするなら、もはや古本しか選択肢がなかったのです。よって、最新の第13巻も古本となりました。スマヌ。

 許してや。
 もうじき出るはずの第14巻からは、ちゃんと新品買いますから。

 このコミカライズは公式サイトにて常時無料公開されているのです。
 ただ、そこは商売。要所要所の話だけは「本を買ってね」と非公開。
 で自分は、アニメ放送開始の際にそれを記念してと言うかプロモでしょう、全話完全無料公開していた時期があって、そのときに一気読みしたのです。
 一気読みなので記憶が曖昧で、振り返ろうとしたときにはもう完全公開が終わってた。
 悶々とした日々を送ってきましたが、限界です。
 なので買ったんですね。
 ああ自分の記憶は九割がた合ってた。
 と一安心。

 にしても、あらためて面白いなこれ。
 と同時に、山田くんサイドにかなりの尺をさいたアニメが失敗した理由も判る気がします。
 アニメに対してテンポで圧勝してますコミカライズは。やっぱり主人公は一人(一匹?)に限りますね。

 このコミカライズ本。
 巻末に、原作者さんの書き下ろし掌編の他に、ネットには載らない描き下ろし漫画が入ります。
 その描き下ろし漫画。
 地龍たちを無双したときの魔王視点や、蜘蛛子さんに心酔した魔法爺さんの視点や、吸血っ娘主従の会話などがあって面白いです。
 特に良かったのは、山田くんサイドの掌編。
 これ、漆原さん視点なんですよね。それが卵の段階から描かれてます。
 おまけ程度の分量ですが、これで正解でしょう。蜘蛛子さんと他のクラスメートたちとの関係性を仄めかすに必要充分な量だと思います。
 アニメも、山田くんサイドは要点程度にすりゃよかったんじゃないかな。物語完結まで全部やるならともかく、総量制限あるんだから、蜘蛛子さんサイドを圧迫しないダイジェスト的なボリュームで。

 そうなんだよな。
 本当に、アニメは山田くん側に多く使い過ぎた。

 アニメの最後で、蜘蛛子さんと魔王が休戦して吸血っ娘主従も一緒に旅立った。コミカライズ第11巻の終盤は、そこから続いてます。
 この旅の見せ場の一つがね。蜘蛛子さんが退屈しのぎにパペットたちを魔改造するところです。
 かつて蜘蛛子さんの天敵と言っても過言ではなかった強敵のパペットたちが、まあ可愛らしくなったことと言ったら。
 いやいや、アニメはここまで進めるべきだったよ。山田くん分を削ってでも、ここまで進むべきだったよ絶対に。パペット四姉妹なんて、絵的に映えるのまちがいないのに、もったいないことを。第13巻の口絵とか素晴らしすぎます。
 もう一つ挙げると、パペット魔改造の直後、並列意思たちの暴走も、アニメでやれば音声的にすんげー映えたと思う。一人四芝居どころか、一人十芝居だからねぇ♪ EDのキャスト表示を想像しても、ここをやんなかったのは惜しい。

 コミカライズを通しで読んで。
 ミスリードの仕掛けが上手いな、と。
 普通に読み進めたら、たいていは蜘蛛子さんが魔王になると思いますよこれ。そうなるよう、きちんと構成されてる。
 でもって、蜘蛛子さんと魔王の直接対決で、皆びっくり。「え別人!?」ってね。
 これがアニメだと両者の声優さんが違うため、最初っから微妙にバレてた感じなんですよねぇ。
 つか、アニメ第1話のアレで、勘の鋭い奴は気づいたかもしれんよ、あれこれと。

 これはコミカライズの特徴なのか、原作からそうなのか、文庫版原作を読んでいないので判りませんが。
 地龍アラバの死生観、他の地龍たちの義理堅さ、猿の群れによる蜘蛛子さんマイホーム恐怖の自己犠牲的攻略方法、どれからも『子連れ狼』の気配を強く感じるのです。
 ひょっとして、お好きだったりして? 参考にしてたりして?

 アニメではよく判らなかった、あの世界の崩壊というのも、コミカライズの進行分で理解できます。
 エルフ(特にポの字)が独占している超科学技術。その根源である「MAエネルギー」とやらが、その星の力そのもので、それを吸い上げ過ぎたせいで星の寿命が尽きかけている。
「MA」ってのはたぶんマントルのことではないかと(異世界なのにアルファベット? と思うなかれ。魔物や冒険者をS級だのA級だの分類してるんですから、何をか言わんやですよ)。

 コミカライズ本には、もう一つ大きな仕掛けがあって。
 仕掛けの真意が発覚するのは、もう少し先かな。

 続刊が楽しみです。
(とは言え、第14巻に入るであろう内容は、もうサイトで読んでますけどね。でも楽しみ)

一粒万倍日 (旧暦 如月廿五日)

 
 『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版』
  九井諒子/ハルタ コミックス


 以前に出たヤツの補完版ですね。物語が完結したから完全版になったってこと。
 単なる補完ではダメだと考えたのか、少しだけ豪華な装丁になってます。サイズ少しデカいし金文字だし。

 設定説明が充実しているのはもちろんのこと。
 完結してからの描き下ろし後日譚がいっぱいあり、また前日譚もあって、それはそれは楽しめます♪

 これが出たのが二月。
 で、それより前、一月に出た『ラクガキ本』は、未だ手に入らない。つか、実店舗でも通販店でも「在庫有り」を一度も見ていない(無論のことテンバイヤーの在庫は論外)。
 九井さんはSNSで「三月下旬には供給が安定する」と言っておられましたが、残念ながら……。
 どうもGW明けくらいまでかかりそうな気配だねぇ。