マツコさんと有吉さんの番組(再放送)をたまたま観てまして。
有吉さんが頂き物のサボテンを「日光にあてたら喜ぶだろうな」と直射日光下に出したところ枯れた。調べたら「サボテンは直射日光に弱い」とあって愕然とした。
と言っておられました。テロップでも、そう出してました。
少し違うと思うんだな。
素人の意見ではありますが。
マツコさんの言うとおり。
「だったらメキシコに生えてる連中は何なんだ!?」
ってことになりますよね。
お二方が辿り着いた結論として「日本にあるのは、か弱い温室育ちで、メキシコとかの死屍累々サバイバルを切り抜けた野生児とは強さが違う」となってました。
これが少しだけ近いかな。
もっと正しく言うと。
園芸視点からするとサボテンに直射日光、特に西日は御法度。日焼けすると元に戻らなくなり、商品価値・鑑賞価値が無くなる。
ということ。
さらに言うと。
乾燥地域原産のサボテンにとって、日本の高温多湿は異常事態。なので、梅雨の晴れ間の紫外線と特に真夏の蒸し暑さは地獄。
なんですよね。
カラッとしてれば、つまり昼間が暑くても夜中に冷え込むなら、耐えられるのですよサボテンは。でも日本の夏って猛暑日と熱帯夜のローテーションで、まったく冷えませんからね。だから油断すると真夏に、やられるんです。
サボテンも判ってるので、日本の真夏は休眠します。ですから、干からびない程度に水はやっても肥料はやらない。
ただ。
有吉さんのが枯れたのは、たぶんですが、貰ってから室内でかなり経ってたんじゃないかな。それを思いつきでいきなり外に出したから枯れた。例えるなら超インドア派のマツコさんを突然に炎天下で我慢大会させたようなものなのだと推測します。
オイラも昔やらかしました。
初めてサボテンを買ったときのこと。室内に飾る目的で買ったものの、さすがに日照不足になるだろと、日曜日だけ一日中、日光に晒してたんですよ。一ヶ月ほどで枯れましたね。て言うか腐りました。
なので、温室やフレームが無い場合。室内に置くなら、ずっと室内の窓際(冬の夜は防寒目的でカーテンを忘れないよう)。外に置くなら冬以外は、ずっと外(雨ざらしは基本NG)。この二択だと思います。実際、↑の失敗を受けて、オイラはベランダに出しっぱです。そのおかげで、見た目はあちこち焼けたり形も歪で綺麗には程遠いですが(苦笑)、そこそこ大きくなりましたし、この日記でも写真を載せたりしてますとおり気が向いた年は花を咲かせてくれますよ。
ま、本気で直射日光を嫌う連中もいたりと品種にもよりますので、一概には言えないのですが。
もう一つの可能性として。
有吉さんはサボテンだと思ってるが、実は多肉植物だった、という説もありえますね。
この場合は話が根本的に違ってきます。
いるんですよ。見た目がサボテンなのにサボテンじゃない奴等。ユーフォルビアって連中が顕著です。でもサボテンほど強くない。
正確に表現すると「サボテン<多肉植物」で、サボテンは多肉植物の一部です。例えるなら昆虫と虫、哺乳類と脊椎動物、みたいな関係ですね。
一方、完全屋外放置でいけるサボテンもあります(さすがに雪国や寒冷地は×だと思う)。
球サボテンの短毛丸、柱サボテンの鬼面角や袖ヶ浦や弁慶柱。品種は判りませんが、ときどき前を通る戸建ての庭に垣根越しに巨大なウチワサボテンを見ますので、ウチワにも屋外放置どころか庭への直植えすら可能なのがあるのだと思われます。
柱サボテンでは竜神木も直射日光と雨ざらしに強いそうですが、雪に弱いらしく。なので、雪の降らない地域なら一年中放置も可能ではないかと。
中では短毛丸を含むエキノプシス属が最強です。こいつら紫外線や雨どころか雪にも耐えますから。
言うても、オイラの実体験は短毛丸だけなんですけどね。
それも、雪晒しまではしていないレベル。(;^_^A
とにかく。
番組の乱暴な「サボテンは直射日光に弱い」という紋切り型の決めつけには反論しますのですはい。