五頭連峰の遭難。
神奈川の信号無視。
一見すると無関係な二つの事故ですが。
実は、同じ問題を内包していると妖之佑は考えています。
どういうことかと申しますと。
五頭連峰の場合、「自分は登山経験者だから五頭連峰なんて軽い軽い」と軽装で、しかも六歳児を同行させる。
神奈川の場合、「赤信号だけど横断者がいないから一気に走り抜けようとした」と信号無視。
お判りでしょう。自信過剰からきた無謀な行動によって人の命をないがしろにした愚行なのですよ。
人間、何をするにも謙虚さが大切です。
もちろん、例えば試合や試験の際には「自分ならできる」と自己暗示をかけるべきですし、「闘う前から負けること考える奴がどこにいんだよ!」とアナウンサーにビンタしたプロレスラーもいました。
そういった特殊な状況を除けば、基本的には「ミスするかもしれない」「何か起こるかもしれない」と慎重に行動するほうがベターでしょう。と言うか、そうすべきです。
その慎重さ、あるいは謙虚さを失ったが故の事故であるという点において、両件は同種の原因で起こった事故だと思うわけです。
「臆病くらいで丁度良い」と言ったのはカイだったかな、ハヤトだったかな。