十方暮入 (旧暦 長月廿九日)

 これは、どうなんでしょうね。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1026724.html

 自信作を自主出版というのなら、電子書籍でやるほうが効率も良く、金銭的に低リスクだとは思うのですが。
 ただ、このシステムが定着すれば、自費出版協力出版で荒稼ぎしているクズ出版社は淘汰されるかもしれませんね。

 いまだに勘違いしている人がおられるようですが。
 企画出版(一般的な書籍)は購読者がお客なのに対し、自費出版協力出版のお客は読者ではなく著者本人なのですよ。企画出版と違い、自費・協力出版は本を作る時点で出版社が儲かる仕組みなので、売る努力をする必要がないってコト。よって、これら出版社の努力は“著者”という名のお客を勧誘することに費やされます。
 ここをちゃんと承知で自伝とか研究書とか詩集とか出すなら、まったく問題ないんですけどね。でも、自費・協力出版なのに「作家デビューできる♪」と喜んでいる人は確実に存在する……お気の毒というよりは、ばっかでー。

 自主制作本からプロ作家への道なら、紙の本に限っては同人誌活動のほうが、まだ近道だと思いますよ。
 電子にせよ同人にせよレーベル力という後押しのない分、内容がショボいと、お話になりませんけどね、たぶん。
 ああ。自分は、やったことないです。酷評受けたら立ち直れないと思うから。はひ。