上弦 (旧暦 弥生八日)

 Windows 10 の無償アプデが始まってからこっち、その傾向は感じていたのですが。今回の Windows Update は特に酷いですね(ああ、Win7 のほうです。Win10 や Win8.1 は使っていないので知りません)。
 いつまで経っても更新の確認が終わらない。いつまで経ってもダウンロードが始まらない。で、その間、CPU を占有されファンが爆走状態。XP 終盤時期の、あの悪夢を思い出しましたよ。

 聞けば、残り期間の少ない Vista は、もっと悲惨だそうで。
 10 を押し売りしたいMS社が意図的にやっているとしか思えませんね(どこかで見かけた噂話ですが、アプデ用のサーバーの大半を 10用にして、7 などには少ししか開放していないとか何とか……)。

 ほら、あれです。
 有料道路で ETC装着車を優先する料金所の形態。未装着車は端っこに追いやられ、ETC装着車の列は最短距離をスイスイと流れていく。ETC を押し付けたい連中による、現金派への嫌がらせに他なりませんよ、あれ。
 その昔、自動改札を通る際に定期入れから定期券をいちいち取り出すのを嫌った乗客たちに対する“教育”として、係員による改札口を一つだけにして大行列ができても知らん顔を決め込んだ鉄道会社の姿勢も、これの同類でしょう。イライラした乗客たちは渋々自動改札を使うようになっていく。
 一時期、大型スーパーでセルフ・レジが従来のレジを席巻する傾向にありました。が、不慣れなお客の不評を買いまくったのか、店員さんによるレジの割合が巻き返していますね。これは押し付け失敗の一例か(笑)。
 もっと言うと、かつてのアパルトヘイト政策を取っていた南アフリカで、白人と有色人とで行列が別にあって、白人の列がなくなるまで有色の列は一歩も動かないってヤツね。もちろん、後から来た白人が、ずっと待ち続けている有色人より先に進む。本質的には、これと同じです。

 ここまで言われたくなければ、意図してやっているのでないのなら、MS社は Win7 に対して何らかの有効な対策を早急に取るべきです。
 かつて、XP においては「I.E. のパッチに問題があった」とする結論を示しました。が、その公表と対応までに半年間以上、XPユーザーは毎月毎月、泣かされ続けたのですから。