下弦、三隣亡 (旧暦 弥生廿三日)

 完全に原作無視でいくようですな、『ARISE』。
 原作から読み取れる九課メンバーそれぞれの過去と一致せんですよ(例えば原作では、イシカワは少佐との付き合いにおいてバトーよりずっと古い)。
 そのクセ、台詞などなど原作のパーツをチョイチョイ流用するあたり気持ち悪いですね。書き手の趣味なんでしょうか。
 こと原作に対する魔改造ぶりという点に限っては、押井監督による劇場版二作品と良い勝負かもしれん(押井作品のLD買って後悔したのは今のところ、これだけだよ)。

 世間の評価はともかく、私は好きになれないな。
(その世間の評価には「『ARISE』は原作に忠実だ」というのがけっこうある……まさに、受け取りかたは人それぞれ、ですね)



 まあ、まったくの別物として客観的に観れば問題ないのかもしれないけど。
 それなら電脳社会という舞台だけ流用しておけばいいだけのこと。『攻殻』であっても公安九課であっても、あのメンバーにする必要は全然なかったんじゃね?