(旧暦 弥生廿四日)

 薬局が処方箋による調合を、資格のない事務員にさせていた。

 コントの冗談かと思いましたよ。
 マジだというのが、もう呆れ果てます。
 このテの違法行為は、小説や漫画でのみやるべきものです。現実にやられてしまっては創作者が困ります。頼むから、やめてくれ。

 症状に対して正しい薬であっても用法や飲み合わせによっては命の危険すらある、と世間でも知られている状況で、こんな酷いことを利益優先でやるような店は、即刻つぶしていただきたいです。もちろん経営者や管理職、店長などは二度と薬に関われないよう、業界から永久追放が望ましい。
 会社ぐるみではない、と言っているそうですが。口では何とでも言える。一般利用者である患者さんたちからすれば、そんな言葉だけで信用できるはずありません。違うというなら、薬局側が証明する義務があるでしょう。でなければ、利用者が見捨てるだけです。
 これに関わった薬剤師も、最低でも免許剥奪は必要でしょう。こんな薬剤師が調合した薬そのものが信用できませんからね(でもなー……どーせ注意とか指導とかだけで終わるんだろーなー)。



 それにしても。

 専門家である薬剤師がいながら、調合は素人にさせる。
 専門家である医師が、自分の技術では届かない治療を強行して患者を死なせる。
 美容外科で、医師資格のない者が顧客に施術する。
 介護施設では、介護士による入居者への暴行事件が起こる。
 現職の警官が悪質な犯罪を犯す。
 現職の消防士が放火する。
 一流ホテルのレストランが食材を偽る。

 とにかく、プロと言われる輩が、プロ意識なしに無責任な行動をとる。それに対して、役所の管理・監視もザル。
 では、私ら素人は、いったい何を信じればいいのでしょう?
 社会というのは分業で成り立っているというのに……。